ドバイ:革命防衛隊の最高司令官は24日、イランが射程距離1,650km(1,025マイル)の巡航ミサイルを開発したと述べた。ウクライナの戦争でロシアがこれまでにイラン製ドローンを使用していることから、この動きは西側諸国の懸念を引き起こすだろう。
これとは別に、革命防衛隊航空部門のトップ、アミール・アリ・ハジザデ氏もまた、アメリカがイランの最高司令官を殺害したことに対して報復を行うとイランが繰り返し脅迫していることについて触れ、「我々は(元アメリカ大統領のドナルド・)トランプを殺害しようとしている」と語った。
「射程距離1,650kmの巡航ミサイルが、我がイラン・イスラム共和国のミサイル兵器庫に追加された」。ハジザデ氏は国営テレビに対しこう語った。
国営テレビは、新しい巡航ミサイルPavehを写した最初の映像とするものを放映した。
2020年、バグダッドでアメリカのドローン攻撃によりイランの軍事司令官ガーセム・ソレイマニ氏が殺害された数日後に、イランはイラクでアメリカが率いる部隊に弾道ミサイル攻撃を開始したが、ハジザデ氏は、イランはその攻撃で「哀れな兵士たち」を殺すつもりはなかったと述べた。
「神の意志により、我々はトランプを殺害しようとしている。(元米国務長官マイク・)ポンペオ…そして(ソレイマニ司令官殺害の)命令を下した軍事司令官は殺されるべきだ」。ハジザデ氏はテレビのインタビューでこう語った。
イランの指導者たちは、ソレイマニ司令官殺害に対する報復をすると、強い言葉で度々宣言してきた。
イランは、アメリカの反対やヨーロッパ諸国が示す懸念を無視して、ミサイル計画、特に弾道ミサイル開発を拡大している。イラン政府は、この計画は純粋に防御および抑止を目的としたものであると述べている。
イランは、ウクライナの戦争が始まる前にロシアにドローンを供給したと述べた。ロシアはそのドローンを使って発電所や民間インフラを標的に攻撃を行ってきた。
米国防総省は11月、イランが極超音速弾道ミサイルを開発したというハジザデ氏の言葉を引用した報道にアメリカは懐疑的であると伝えた。
ロイター