
テヘラン:イランは27日、同イスラム共和国におけるウラン濃縮レベルをめぐる騒動の中で、国連の核監視機関のラファエル・グロッシ事務局長が「近日中に」テヘランを訪問すると発表した。
ウィーンに本部を置く国際原子力機関は今月これまでに、イランの同監視機関の査察官が純度84%に濃縮されたウランを発見したとブルームバーグ・ニュースが報じたことを受けて、イラン政府と協議中であると発表した。
イランはこの報道を否定し、2015年に世界の主要国と結んだ合意で定める3.67%の上限を大幅に超える60%超のウラン濃縮のいかなる試みも行っていないと主張した。
27日、イラン原子力庁(AEOI)は、ムハンマド・エスラミ長官からの正式な招待を受け、グロッシ氏が「近日中に」イランを訪問すると発表した。
AEOIのベフルーズ・カマルバンディ報道官は、「ここ数日」、我々は、イランの核プログラムに関する疑念を晴らすため、既にイランに滞在しているIAEA代表団と「建設的で期待が持てる議論を行っている」と述べた。
「この訪問が、イランとIAEAの間でさらなる協力とより明確な展望のための基礎を形成することが期待される」と、報道官は付け加えた。
IAEA査察官による最新の訪問は、イランの核活動の制限と引き換えに、壊滅的な経済制裁の緩和を同国に約束した2015年の合意の復活に関する交渉が行き詰まる中での出来事だ。
この制限は、イランが核兵器戦力を開発するのを阻止することが目的だった。同国はこの野望を常に否定してきている。
米国は2018年に核合意から一方的に離脱し、制裁を再発動したため、イランが正式には包括的共同作業計画(JCPOA)として知られる協定に基づくその義務の履行を停止することを促した。
これとは別に、スペイン外務省は、24歳のスペイン人が約4ヵ月ぶりにイランの刑務所から釈放されたと発表した。
同省は、アナ・バネイラ氏が25日に釈放されたと述べ、彼女の飛行機がイランを離陸するまで発表を控えたと説明した。
11月初めに彼女が逮捕・拘留された理由は公表されていない。スペインの全国通信社EFEによると、バネイラ氏は人権活動家で、伝えられるところによれば、テヘランでの抗議行動に参加中に逮捕された。
家族の広報担当者は、バネイラ氏は休暇でイランを訪れており、旅行は人権活動とは無関係だと述べた。
AFP/AP