
カイロ:スエズ運河庁は、座礁したコンテナ船「MSC ISTANBUL」をタグボートによって離礁させた。
同船は、マレーシアからポルトガルに向かう北上航路の途中でスエズ運河を通航していた際に座礁した。
スエズ運河庁長官のオサマ・ラビ提督は、海難救援作業員らがタグボートによってこの船舶を離礁させることに成功したと述べた。
ラビ氏はまた、中央航行管理ステーションが運河標識の78km地点で当該船舶が座礁したという知らせを受けた後、直ちに船舶を離礁させるため、4隻のタグボートが派遣されたと述べた。
Mosaed 1、Mosaed 2及びMosaed 5と曳航力95トンのPort Saidの4隻のタグボートが最初に派遣された。その後、当局最大級のタグボートであるBaraka 1も離礁のための作業に加わった。
ラビ氏は次のように述べた。「全ての南に向かう船舶は通常どおり通航し、他の北に向かう船団は西側コースではなく東側水路を通るよう指示を受けており、運河の通航にこの突発事故の影響はなかった」
当局は事態に対処するために必要な経験と技術的な保安能力を有していると、ラビ氏は加えて述べた。
運河庁長官のラビ氏は1月9日に、救難部隊がばら積み貨物船「MV GLORY」の機械の突発的故障に対処したと述べた。
トルコから中国に向けて北上する船団の中で航行していたこの船舶は、牽引されて運河を出た。
中央動員統計局が発表したデータによると、エジプトのスエズ運河は、2022年12月に182億エジプトポンド(5億9400万ドル)という記録的な収益を報告した。
この数字が報告される前に、スエズ運河当局は2022年の収入は史上最高で、通航料は80億ドルに達したと発表した。
スエズ運河からの収入は、2021年の純益63億ドルから約25%増加した。
スエズ運河はヨーロッパとアジアを結ぶ最短の航行ルートだ。紅海と地中海を結ぶこの運河は、世界の海上貿易の約10%、石油の海上輸送の大部分に関与している。