
ハワラ:6日深夜、イスラエル人入植者とパレスチナ人がヨルダン川西岸地区ハワラ村の近くで衝突した。この村では先週、イスラエル人兄弟2人が射殺されたことへの復讐を企てた多数の入植者による暴力事件が起きていた。
ハワラは、主要道路の検問所の近くにあるパレスチナの村だ。占領地ヨルダン川西岸地区で暴力行為が数カ月にわたって悪化した後、ハワラはイスラエルとパレスチナの間の新たな危険地帯となっている。
イスラエル軍とイスラエル国境警察は6日深夜、ハワラの近くで群衆を四散させた。群衆が「多数の激しい暴動」を起こした、と同軍は発表した。ソーシャルメディアで共有された動画には、黒装束の若者のグループがパレスチナ人の車を襲撃した後、ドライバーが何とか発車して離れていく様子が映っていた。
ユダヤ教の祭りであるプリム祭で、イスラエル兵とユダヤ人入植者が町中で一緒に踊る様子を映していると思われる動画もあった。「ハワラは征服されましたよ、皆さん!」とヘブライ語で言う声が聞こえた。
アントニー・ブリンケン米国務長官は6日深夜、ヨルダン川西岸地区の緊張を緩和するよう双方に改めて呼びかけた。同地区でイスラエル軍は今年、過激派組織の戦闘員や民間人を含む65人以上のパレスチナ人を殺害している。
パレスチナ人は今年、組織的ではなく個人によるものに見える一連の攻撃でイスラエル人13人とウクライナ人女性1人を殺害している。
ロイター