
ベイルート:政府が支配するシリア東部で8日、無人機攻撃が行われ4人が死亡した。そこは、イランが支援する派閥が支配する地区だった。戦争監視団が発表した。
シリア人権監視団のラミ・アブドルラフマン氏はAFP通信に対し、「無人機攻撃で4人が死亡、8人が負傷した。イランが支援する組織が所有している武器工場の近くと、武器を積んだトラックの近くだった」と述べた。
東部デリゾール市で行われた攻撃の実行者や、死者の身元(兵士か民間人か)については、これまでのところ言及されていない。
この攻撃は、イランの最高司令官の住居やレバノンのヒズボラの幹部の住居、コレラ患者を治療するイランの病院などがある同市の1地区を標的にしていた、とアブドルラフマン氏は話した。
ヒズボラを含む、シリア政府と連携している親イラン派閥は、デリゾール県を二分するユーフラテス川の南と西に多く配置されている。
イスラエルはシリア政府軍やイランが支援する組織に対し空爆やミサイル攻撃を繰り返している。米主導の連合軍も空爆を実施している。
国営メディアは、「テロリスト」が仕掛けた地雷が同じ地区で爆発し、死傷者が出たと報じた。
「テロリストが仕掛けた地雷がデリゾールのアル・ハミディヤ地区で爆発し、多数の民間人が死傷した」と国営シリア・アラブ通信(SANA)は報じた。
SANAは爆発の余波の画像を公開した。ビル1棟、トラック1台が大きな損傷を受けた様子が映っていた。
8日の攻撃は、1月30日に行われた、犯行声明のない一連の無人機攻撃に続くものだ。1月30日の攻撃は、同県を走っていた、イランの武器を運んでいたとされる車列を標的にし、親イランの司令官を含む11人を殺害したと、シリア人権監視団は当時発表した。
シリア内戦は2011年、平和的な抗議運動への残忍な弾圧で始まり、激化して外国勢力や世界的なジハード主義者を巻き込んだ。
この内戦で約50万人が死亡し、同国の戦前の人口の約半数が家を追われた。
AFP