テヘラン:イスラエルが先週シリアを攻撃した際に死亡した革命防衛隊員の葬儀が4日にテヘランで行われ、数千人のイラン国民が参列した。
イスラエルは先月31日、占領下にあるゴラン高原からダマスカス郊外に数発のミサイルを発射した。最近の一連の攻撃の1つであり、4日未明にも攻撃があった。
「シオニストは抵抗勢力を狙っているが、抵抗はより強力になり、機運も高まっている」。タスニム通信によると、イスラム革命防衛隊のラマザン・シャリフ広報官はそう話した。
犠牲者を追悼するためにテヘラン中心部に集まった数千人が「打倒イスラエル」を叫ぶ中、広報官は「殉教者ミラド・ヘイダリとメグダッド・マガニが流した血の借りを返す」と誓った。
「彼らに続きましょう」。多数の参列者の前でヘイダリ氏の母親はそう呼びかけ、犠牲者の血を無駄にしないように求めた。
シリアで10年以上続く内戦において、イスラエルは領土内で空爆を何百回も繰り返している。その標的には、イランを後ろ盾とする勢力やレバノンのヒズボラの戦闘員のほか、シリア軍の拠点も含まれている。
シリアのバッシャール・アサド大統領の主な協力者であるイランは、内戦で荒廃した国に軍事顧問を配置しているだけだと主張している。
イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、宿敵のイスラエルが中東に「戦争と情勢不安」をもたらしており、「地域に不協和音を生み出している」と非難した。
報道官は「内部崩壊から逃れる術はない」とも述べた。イスラエルの最近の政治的混乱や、極右政権の司法制度改革案に対する市民の抗議活動に言及したものと思われる。
AFP