ラマッラー:イスラエルはラマダンの終わりまで、エルサレムにあるアル・アクサモスクに非イスラム教徒が立ち入ることを禁止した。
ユダヤ教の過越の祭の6日目にあたる11日午前、約800人のユダヤ人入植者がアル・アクサモスク敷地内で祈りを捧げるのをイスラエルの治安部隊が認めたことで反発が強まっていた。イスラム教の聖なる月ラマダンの最後の10日間は、モスク敷地内でのそうした活動は以前からの合意により禁止されていた。
イスラエルの入植者の過激な活動家たちは最近ますます力をつけてきており、この方針を受け入れるかどうかは不透明だ。指導者の1人で極右のイタマル・ベングビール国家安全保障相(宗教的に非常に偏狭な考えの持ち主として知られ、テロへの支援や人種差別の扇動による犯罪歴もある)は禁止措置をこう非難した。「テロに遭っている時は、われわれはその気まぐれに降伏するのではなく、強い力で反撃しなければならない」
アル・アクサのシェイク・エクリマ・サブリ導師はアラブニュースに対し、「イスラエルはアル・アクサモスクで何が可能で何が不可能かを決めるのは自分たちだと証明したがっている。われわれはこれを、とんでもない侵害であり挑発だと考えている」と語った。同導師はエルサレムとパレスチナの大ムフティーを務めたこともある人物だ。
一方で、ヨルダン川西岸地区におけるイスラエルの暴力は11日も続いた。イスラエル軍はエロン・モレフ入植地付近を急襲し、ナブルスの東にあるデイル・アル・ハタブの村でパレスチナ人2人を殺害し、1人を負傷させた。
パレスチナ筋によれば、死亡したサウド・アル・ティティ氏とモハメド・アブ・ディラ氏は元受刑者でアル・アクサ殉教者旅団のメンバーだった。同旅団はマフムード・アッバース大統領率いるファタハの軍事部門だ。