
ジェッダ: 即応支援部隊(RSF)が構成する準軍事組織は、ハルツームのスーダン軍本部を標的とし、19日に相次いで攻撃を開始した。5日間の戦闘による死者数は300人に迫っている。
首都の中心部にある陸軍施設周辺や主要空港では、砲撃や大きな爆発が続いている。空港では先週末に闘争が勃発して以来、機能停止したまま激しい争いが起こっている。「武装した部隊が総司令部付近で新たな攻撃に対応している」と軍部は述べた。
厚い煙が空に舞い上がり、ハルツームの通りにはほとんど人の気配がない。市の南部で銃声が響き、軍は国内北部にある重要な軍事空港を奪還したようにみえた。
この紛争は、スーダンの軍事指導者アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍とRSF準軍事指導者モハメド・ハムダン・ダガロ将軍の権力闘争から、15日に始まった。これまでに少なくとも270人が死亡し、2,600人が負傷している。
対立関係にある将軍たちは、19日の晩に24時間の停戦を宣言した。しかし、18日に約束されていた前回の停戦が数分で崩壊したことから、成功の見込みは極めて低いものだった。
ハルツームの住民は自宅で身を寄せ合い、停電に耐えながら、食料がいつまでもつかという不安を語った。
「今日、必需品が不足し始めました」と、食べ物を探しに出たままの弟の身を案じながら、建築家のハディール・モハメド氏は述べた。
国連によると、武装兵は病院や人道支援活動従事者を標的にしており、救援者に対する性的暴力も報告されている。
ほとんどの病院は機能を停止しており、医療慈善団体「国境なき医師団」が国内西部で運営する物資倉庫を、武装した男たちが襲撃した。
ダガロ将軍とその家族の住居があるハルツーム西部のジャブラ地区では、激しい銃撃戦があった。将軍の居場所は不明である。
RSFは19日、軍が国際法に違反し、ジャブラに住む家族や市民の住居に重火器を使用したと述べた。
軍は、人口約550万の大都市であるハルツームへの出入りを支配し、市内のRSF戦闘員への供給ルートを遮断しようとしているようだった。
軍の増援は、エチオピアとの国境に近い東部地域から首都へと送られた。
21日のイード・アル・フィトルを前に、首都に平和が訪れる兆しはなく、ハルツーム住民の中には、南方へ逃げるために砲撃に立ち向かう者も出ている。彼らが向かったのは、戦闘が行われていない近くのアル・ゲジラ州である。