
ハルツーム: スーダンの準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)は、イード・アル・フィトルというイスラム教の祝日と時を同じくして21日の午前6時(0400 GMT)から人道的な理由による72時間の休戦に合意したと語った。
首都ハルツームは21日未明に爆撃と砲撃に揺れていた。軍およびその司令官から新たなコメントはなく、アブドゥル・ファッターハ・アル・ブルハン将軍は軍のFacebookページに投稿された以前記録されたスピーチにおいて停戦について言及してはいなかった。
「停戦は神聖なイード・アル・フィトルと時を同じくし……市民を避難させその家族と言葉を交わす機会を提供する人道的な橋渡しを行う」とRSFは声明において語った。
RSFとスーダン軍の戦闘は15日に勃発し、集団抗議活動に対するイスラム主義独裁者オマル・アル・バシールの敗北から4年後かつ軍事クーデターから2年後の民主主義へと移行する国際的に支持された計画を逸脱した。
RSFは、クーデターの企てと表現したものを撃退するために「自衛的に」行動しなくてはならなかったと語り、休戦期間中の「完全停戦」に尽力していると続けて語った。
軍部最高司令官ブルハンとRSF指導者モハメド・ハムダン・ダガロ将軍という、支配的軍事政権のかつて同盟していた2名のリーダー間の武力闘争で少なくとも350名の人々が殺されている。
その紛争はスーダンにおける民主主義の進展への希望を打ち砕き、その近隣諸国を引き寄せるリスクを生じさせ、ロシアとアメリカの間の地域的競合に巻き込まれる可能性を生じさせた。
RSFは自分たちが新たな攻撃と称したものを理由に以前から軍を糾弾している。
「現時点で、市民はイード・アル・フィトルの初日を祝う準備をしていますが、ハルツームの近隣住民は住宅地を直接標的とした広範囲の攻撃における航空機や重火器の爆撃で目を覚ましています」とRSFは21日未明に語った。
国際連合事務総長アントニオ・グテーレスは20日、市民の安全を確保するための停戦を呼びかけた。
銃声と爆発が鳴り響く20日、数千人の市民がハルツームから流れ出た。また大勢の人々がダルフール西部の戦闘を避けてチャドに入った。
ある医師団は、20日、ハルツーム西部の都市オベイドで少なくとも26名が殺され33名が負傷したと語った。現地の目撃者らは軍とRSF軍の抗争および大規模な略奪について述べた。
グテーレス氏は、20日、アフリカ連合、アラブ連盟その他の組織のトップとVR会議を行った後、記者たちに語った。「スーダンで続いている戦闘を糾弾し最優先課題として休戦を呼びかけることについて意見が強く一致しました。」
3日間の停戦を促し、紛争地域にとらわれた市民が脱出し、医療措置を受け、食料その他の供給品を入手できるようにすべきであると語った。
ブルハン将軍は、(RSFによって妨害されることなく)市民が自由に移動できるようにすることを条件に休戦を支持すると語った。またブルハン将軍は、交渉相手が見つからず、「軍事的解決以外の選択肢がない」とも語った。
ブルハン将軍と敵対するダガロ将軍(通称ヘメッティ)は、3日間の休戦を遂行する準備ができていると語った。ダガロ将軍は複数回にわたって短期間の停戦を支持したがいずれもすぐに崩壊したと語っている。
「私たちは人道的休戦について話しており、安全な通行について話しているわけで……犯罪者と話し合うことについて話しているのではありません」とダガロ将軍はブルハン将軍について語った。
ブルハン将軍は、2年前のクーデターから先週まで評議会において支配的な立場にある副議長だったダガロ将軍の「権力掌握」を非難した。
両者の同盟はほとんどが独裁者バシールの打倒以来の結成だった。当時バシールの支配によってスーダンは米国テロ支援国リストに載る国際的パーリア国家となっていた。
最後の暴力的行為は、新たな市民政府を形成する国際的に支持された計画に関する不一致によって引き起こされた。両者ともに他方が移行を阻害するものと糾弾している。
戦闘の大部分は軍司令部およびブルハン将軍の居所を含むハルツームの敷地に焦点を当てていた。大使館街および空港も抗争の場となっていた。
ハルツームならびに姉妹都市のオムドゥルマンおよびバーリでは、住民たちが20日、スーツケースを手にバスターミナルに集まった。
ロイター