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イスラエル軍、街を急襲しパレスチナ人を逮捕

イスラエル軍は引き続き、ヨルダン川西岸地区北部のナブルス近くの軍検問所で対策を強化していた。(ロイター/ファイル写真)
イスラエル軍は引き続き、ヨルダン川西岸地区北部のナブルス近くの軍検問所で対策を強化していた。(ロイター/ファイル写真)
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23 Apr 2023 03:04:58 GMT9
23 Apr 2023 03:04:58 GMT9
  • パレスチナの若者とイスラエル国境警備隊との間で暴力を伴う衝突が22日に発生
  • パレスチナの評論家は、イードの後に緊張と暴力が高まることを予想

モハメッド・ナジブ

ラマッラー:イード・アル・フィトルのお祝いが続いているにもかかわらず、イスラエル軍はパレスチナの街を急襲し続け、ヨルダン川西岸地区や東エルサレムの多数の場所で人々を逮捕し続けている。22日に暴力を伴う衝突が発生する中でのことだった。

パレスチナの評論家は、21日に始まり23日まで続くイードの後に、緊張と暴力が高まることを予想している。

パレスチナの若者とイスラエル国境警備隊との間で暴力を伴う衝突が22日に発生。エルサレム北部のシュアファト難民キャンプを国境警備隊が急襲した後のことだった。兵士はゴム弾、スタングレネード、催涙ガスを発射した。怪我人は報告されていない。

イスラエル軍は引き続き、ヨルダン川西岸地区北部のナブルス近くの軍検問所で対策を強化していた。ナブルス市内の15万人の住民は車両見分と身分証の確認に従わなければならなかった。

ラマッラー北西部のベイト・リマでイスラエル軍は明け方、22歳の男を逮捕した。明け方に男が家族で住む家に踏み込んでのことだった。衝突が発生したものの怪我人は報告されていない。

ヘブロン南部ヤッタの町では22日、イスラエル軍の保護下にあるイスラエル人入植者がパレスチナ人の作物を破壊した。

南ヘブロンの壁と入植に抵抗する人民委員会の調整役を務めるラティブ・アル・ジュボル氏によると、入植者はマサーフェルヤッタの農家の田畑に家畜を放ち、結果としてアル・ズウェイディン家が所有する作物が破壊されたという。非武装のその土地の所有者が家畜を移動させようとし、武装する入植者との間で殴り合いのケンカが起こったが、イスラエル軍が入植者を助けに入った。

一方、パレスチナ人受刑者のカデル・アドナン氏(44歳)は、ジェニン南部のアッラバで77日間連続でハンガーストライキを続けている。アドナン氏はラムラ刑務所内診療所に収容されている。

パレスティニアン・プリズナーズ・クラブは声明で、アドナン氏は危篤状態で亡くなる可能性もあると発表した。アドナン氏はいかなる医療支援を受けることも拒否しており、ヨルダン川西岸地区北部ジェニン近郊のアッラバにある自宅にイスラエル軍が踏み込んで逮捕された2月5日から、ハンガーストライキを続けている。

アドナン氏は以前、約8年間の収監生活を送ったことがある。12回逮捕され、6回のハンガーストライキを行った。今回のストライキは最長のものとなっている。

アル・アクサモスクのアルラーマが急襲された衝撃的な出来事において、パレスチナの情報筋によると、イスラエル治安部隊は電力を遮断しドアに損害を与えたという。

イスラエル情勢に詳しいパレスチナ人専門家のイスマット・ナスール氏はアラブニュースに語ったところによると、米国、ヨルダン、エジプトによってなされたパレスチナとイスラエルとの和平実現への試みは、ラマダン月期間中のヨルダン川西岸地区内のパレスチナ人都市への侵入をイスラエル軍が止める状況次第だという。

ナスール氏が予想していたのは、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区で軍事行動、逮捕行動、家の破壊を再開し、軍検問所をさらに追加するだろうとのことだった。ナスール氏によると、イスラエル軍は暴力の発生を予想して、ヨルダン川西岸地区に3大隊を追加していたという。

イスラエル政府の政治的な弱さを考えると、民衆の支持を得るには激化は極めて重要だったとマンスール氏はいう。

またマンスール氏は、イスラエルによる挑発がパレスチナによる暴力的な反応を生み、熱が下がることがないだろうことを指摘して、東エルサレムとアル・アクサモスクのある地域での激化も予想していたという。

マンスール氏によると、ヨルダン川西岸地区は、イスラエルが世間による自らのイメージを向上させることで、名ばかりの勝利を得られる唯一の場所だったという。イスラエル政府は、ガザ地区を支配するハマスや、レバノン南部やイランを支配するヒズボラとの間との激化を恐れているとのことだ。

一方、東エルサレムのファタハ運動の有名な指導者であるアハメド・グネイム氏はアラブニュースに以下のように語った。「全ての状況を勘案すると、このイスラエル政府は内部の危機を、パレスチナ側に輸出して暴力がすぐに再発するようにすることで、危機を解決しようとしていることが伺えます」

「イスラエル人は、暴力を激化させる動機としてラマダン月を悪者扱いしようとしましたが、暴力の背後にある主たる理由はイスラエルによる支配であってラマダン月ではないのです」

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