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高まる外国人嫌悪:暴行事件により、トルコ人の外国人に対する怒りが浮き彫りに

05 Feb 2020
シリアの難民が自発的にバスに乗って近隣のシリアに戻る際、家族や友人たちが別れを告げる様子。イスタンブールのエセンユルト地区にて。2019年8月6日(AFP)
シリアの難民が自発的にバスに乗って近隣のシリアに戻る際、家族や友人たちが別れを告げる様子。イスタンブールのエセンユルト地区にて。2019年8月6日(AFP)
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Updated 05 Feb 2020
05 Feb 2020

アラブニュース

イスタンブール:トルコでのシリア難民に対する外国人嫌悪と差別の高まりが、イスタンブールでのエジプト人スタントマンに対する暴行事件で浮き彫りになった。

いくつかのトルコのテレビシリーズでスタントマンを演じたアブデルバリ・マンシーは、シリア難民と間違えられ、男性にバスで激しい暴行を受けた。

この暴行事件は、トルコにいる外国人、特にアラブ人の安全に対する懸念を提起するもので、シリア難民がトルコの経済的苦境のスケープゴートになりつつあることを示している。

「アラブ人がシリア人だと思われて暴行されたのはこれが初めてではなく、これは一方の性に特定したものでもありません。しかし、最近起きたマンシー氏への暴行事件は、一部のトルコ人の我慢が限界となったことを示しているのです」と、アンカラを拠点としたシンクタンクTEPAVの難民統合研究員でシリア系のオマール・カドコイ氏はアラブニュースに語った。

トルコ初であり、またトルコ唯一のエジプト人スタントマンだと自称するマンシー氏は、イスタンブールに2年間住んでおり、トルコ語が堪能だ。彼は『The Protector』、『Payitaht』、『Fighter』などといったトルコの有名なシリーズに出演している。

殴られ、鼻と腕を骨折したマンシー氏は、暴行を受けた際、姉、義姉、3カ月の姪と一緒で女性2人も殴られた。

マンシー氏はイスタンブールのヨーロッパ側にある病院で治療を受け、警察署で加害者を告訴した。

トルコには約400万人のシリア難民が住んでいる。しかし、トルコとの国境に近い地域での内戦により難民の数が着実に増えていることから、世論は難民に反対している。

無料の教育と医療サービスを受けているシリア難民は、失業率の上昇、社会不安、伝統的価値観の浸食、家賃の高騰を招いているとし、非難されている。

このような暴行事件の根本的原因は多面的であるとカドコイ氏は見ている。

「シリア人は経済的苦境をもたらすパンドラの箱と考えられています。さらに、特にイスタンブールで書類を持たないシリア人を移動させたり、他の場所で発行された身分証明書を持つものを登録州に送ったりするために法を施行するという政治的決定は、シリア人に対する否定的な見方をさらに増幅させているのです」と、同氏は語った。

イスタンブール政治研究センターは最近、「トルコの若者の不安:労働、生存、生活の概念」という研究報告書を発表した。そこには、失業中の若者の多くが、仕事を得ることができない理由はシリア難民にあるとしていることが明らかにされている。

「トルコ人は、シリア人はいずれは国に戻るものだと常に言われ続けています。これは、当初シリア人は、客として、また軍事介入の結果として描写されていたことからも明らかです。従って、シリア人がトルコ社会の永続的な一部となることを受け入れるのは困難なのです」とカドコイ氏は述べた。

しかし、まれではあるが、いくつかの希望の兆しがある。22歳のシリア難民であるマフムード・オスマン氏は、最近トルコ東部のエラズー県を襲った地震で発生した瓦礫の中からトルコ人カップルを救出した。彼はその勇敢さのゆえ英雄として称賛され、多くの地元住民が外国人に対して抱いている固定観念を変えるのに貢献した。

トルコの現在の統合政策は、今のシリア人に対する認識を変えることができないとカドコイ氏は感じている。

「加えて、実際の統合政策を導入する政治的意志もありません。したがって、メディアはシリア人の貢献、特に経済的な貢献を明らかにする大きな責任があるのです。まずは、39億トルコリラを投資して約1万4千もの会社を設立し、雇用機会を創出したシリアの起業家たちを取り上げるのはどうでしょう」と同氏は語った。

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