アラブニュース
リヤド:リビアのアブドゥルハミド・ドベイバ首相が首都トリポリで暗殺未遂に遭ったが負傷は免れた、とAl-Hadath(アル・ハダス)テレビが報じた。
首相は車で帰宅する途中で犯人(現時点で身元不明)の銃撃を受けたという。
ロイターは首相に近い匿名の人物の話として、事件が検事総長に報告され、調査が行われると報じている。
犯行が事実だとすれば、リビアの統治状況が悪化する恐れがある。首相は先日、東部にある議会で10日午後に予定されている選挙の結果を尊重しないと表明した。
ドベイバ氏は、国連が支援する国民統一政府(GNU)の長として昨年3月に首相に就任した。12月に実施予定だった首相選挙までの暫定措置である。
だが選挙プロセスは崩壊し、対立する党派が首相の座を争い、選挙の規定について論争を繰り広げている。ドベイバ氏は当初の発言を翻して自ら立候補を表明し、その正当性も議論の的となっている。
内戦中、主に東部の勢力から支持を受けていた議会はGNUの存在を無効とし、新しい首相を選出して別の政府を樹立するために10日に選挙を実施する予定だ。
しかしながら、国連のリビア特使や欧米諸国は今後もGNUを正当な政府と認めると述べており、リビアの政治機関に対して選挙の実施に専念するように促している。
議会は今週、今年中の選挙は難しいと述べた。
協力:ロイター