アラブニュース
パリ:UAEの王族の一人であるシャイカ・ボドゥール・アル・ハーシミー氏が、ハイテク企業や政府に対し、新技術がもたらす利益を最大限に高め、そのリスクを軽減するために、政策立案に多くの女性を参加させるよう呼びかけた。
シャルジャ研究・技術・イノベーションパーク社長のシェイカ・ボドゥール・アル・ハーシミー氏は、パリで開催された第2回ウーマン・イン・テック・グローバルサミットにおいて、女性にリーダーシップの機会を提供し、意思決定や政策決定に女性の視点を取り入れることが、ポジティブな効果を生むと語った。
「事態を変えなければなりませんし、早急に変えなければなりません」と同氏は述べた。「今でさえ、政府の意思決定、政策の枠組み、規制の設定値が依然として男性によって支配されていることを考えると、私たちは行動を起こす必要があります」
このサミットは、より包括的で持続可能、かつ革新的なSTEM教育のエコシステムを構築することを目的としており、毎年開催されるこのサミットでは、世界各国の400人を超える企業、政府、民間団体、芸術分野の代表者たちに講演を行った。
アル・ハーシミー氏は、あらゆるレベルの意思決定や政治生活全般において、女性の割合が著しく低いことを示す国連女性機関(UN Women)のデータを紹介した。
「ユネスコによると、アラブ世界のSTEM分野の学部卒業生の57%が女性で、この数値は私の国UAEでは61%にまで上昇しています」とアル・ハーシミー氏は語った。
出版界の起業家であり慈善家でもある同氏は、女性は社会機構の創造者であるとし、女性が意思決定においてより影響力を持つようになれば、新技術の恩恵を引き出すと同時に、コミュニティに起こりうる損害をコントロールする政策を実現できるだろう、と述べた。
「現代では、私たちはジェンダー平等が単なる目標ではなく、確実に実現される必要があります」とアル・ハーシミー氏は述べた。