
イスタンブール:トルコ当局は6日、再選を果たしたレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の選挙ポスターにひげを描き込んだ16歳の若者を逮捕し、拘留したとメディアが報じた。
日刊紙の「BirGun」および「Cumhuriyet」や民間放送局の「Halk TV」など、野党寄りの複数のメディアによると、若者は南部のメルスィン市の出身で、自宅近くのポスターにペンで落書きした上、「ヒトラー風のひげや侮辱の言葉」を描き込んだ罪に問われている。
若者は監視カメラで特定され、拘束されたと報じられている。当局が自宅で事情聴取したところ、「ひげを描いたことは認めた」が、それ以外の言葉の部分は書いていないと述べたという。
Halk TVによると、身柄を検察へ送られた若者は「大統領を侮辱した」と見なされ、近くの少年院に収容された。
大統領を20年務めてきたエルドアン氏は、5月28日の大統領選挙の決選投票に勝利し、新たな5年間の任期に入っている。
司法省によると、「大統領への侮辱」はトルコで最も多い犯罪の1つで、昨年は1万6753件の有罪が言い渡されている。
AFP