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アラブ首長国連邦の首長一族が日本アーティストにAIアートによるユニークな作品を依頼

シェイク マジッド スルタン アル カシミ氏は、日本人アーティストにユニークなアートワークを依頼した。 (付属)
シェイク マジッド スルタン アル カシミ氏は、日本人アーティストにユニークなアートワークを依頼した。 (付属)
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22 Mar 2023 02:03:49 GMT9
22 Mar 2023 02:03:49 GMT9

アラブニュースジャパン

東京: 3月12日に、アラブ首長国連邦のラス・アル・ハイマ首長国のマジッド・スルタン・サクル・アル・カシミ氏が、ビジネスコーディネイターの大谷行雄氏と共に、ドバイワールドトレードセンターで開催されていた「ワールドアートドバイ2023」を訪れた際、アニメブースで展示されていた一枚の絵を見て、日本の画家、増山麗奈氏に作画を依頼した。

3月18日、シェイク・マジッド氏は増山氏を王宮に招き、増山氏は依頼された絵画を贈った。「マジッド氏は仕上がりに満足し絵に感嘆した」と増山氏はアラブニュースに語った。

シェイク・マジッド殿下は何度も日本を訪れている親日家で「茶道が好き」だという。日本から寄贈された鎧兜が宮殿の入り口に飾られている。

マジッド氏が作画を依頼したのは、ワールドアートドバイ2023・アニメブースで展示してあった、増山麗奈氏がサムライ芸術家源光士郎氏と共同創業を行ったAIアート集団「波羅密多」が制作した作品だ。

作品名は「サムライジャーニー〜富士と鷹〜」。AIで生成した画像や写真を和紙に転写し、コラージュや直筆描画を加えた、旅する侍を描くシリーズだ。

当初この作品は増山麗奈監督映画「歳三の刀」の主演である源光士郎の肖像が描かれていたが、マジッド氏は「サムライの顔を自分の顔に変え、中東のイメージである鷹を日本の鳥に変えてほしい」と希望した。

そこで、長寿と夫婦円満を象徴する鶴が加えられた。新しい肖像画には、伝統和紙、日本の伝統岩絵具、ウエマツ画材、ぺんてる画材などが使われた。

今回の旅でUAE移住を決意した増山麗奈氏は「サムライ文化や、茶道、アニメ文化を体験できるアートセンターをUAEに設立し、中東と日本の文化交流の礎を築きたい」と語っている。

中東での日本とアラブの文化交流センター設立は、増山氏が2004年にイラク戦争中にイラクを訪問した時からの夢であった。

 

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