
メキシコシティ:中南米を初めて訪れているイラン強硬派のライシ大統領は13日、ニカラグア大統領と会談し、両大統領共通の懸案である米国の制裁を激しく非難した。
イランのライシ大統領のニカラグア訪問は、ベネズエラに次いで2カ国目となる。中南米のもう一つの同盟国、キューバにも訪問する予定である。
ライシ大統領はマナグアにて、ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領と共同で対応した。
「米国は脅しと制裁で我々の国民を無力にしたがっていたが、成功していない」と、ライシ大統領は述べた。
多数のオルテガ政権上層部も、反体制派を弾圧、投獄、国外追放をしていることで、米国から制裁を受けている。
ライシ大統領は12日、米国から同様の経済制裁を受けているベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を訪問した。
ライシ大統領は、バイデン大統領の米政権との間で緊張が高まる中、中南米の同盟国を歴訪している。
イランがロシアに資材を提供しているとして、米国はイランを非難している。その資材はモスクワ東部にドローン製造工場を建設するためのもので、ロシア政府がウクライナ侵攻のために武器の安定供給を確保しようとしているという。米国の情報当局は、ロシアのドローン製造工場が来年早々にも操業開始する可能性があると見ている。一方イランは、ロシアにドローンを供給していたのはウクライナ侵攻開始以前だと主張している。
AP