
カイロ:統計局は火曜日、エジプトの人口が1億人に達したと述べた。多くの人が人口過密な大都市に住みながら貧困にあえぐ国で、人口過剰の脅威が浮き彫りとなった。
この北アフリカの国は、最も人口の多いアラブの国という地位を維持し、エチオピアとナイジェリアに次いでアフリカで3番目に人口の多い国である。
エジプト中央動員統計局(CAPMAS)によると、同局の上部に設置されているカウンターが初めて9桁を刻んだという。
エジプトでは約17.9秒ごとに新しい赤ちゃんが生まれると、同統計局は算出している。
モスタファ・マドブリー首相は先週の閣議で「人口増加は国家が直面する最大の課題である。そして国家の安全保証に影響を与える」と語った。
ほとんどのエジプト人は国土の8パーセントにあたる、ナイル川の地下に沿って広がる耕作地に住んでいる。
ライフラインであるナイル川は、エジプトがスーダンおよびエチオピアと共有しているが、エジプトの水需要の約97%を提供している。
エジプトの出生率は過去30年間で急上昇しており、毎年約150万人の赤ちゃんが生まれている。しかしエジプト政府が小家族を奨励してきたため、最近では低下している。
エジプト人の数は30年前に約5,700万人であった。
2017年の最新の国勢調査では、約9,500万人が国内に居住していることがわかった。
アブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領は当時、テロと人口過剰の2つはエジプトにとって最も重要な脅威であると述べた。
アラブ諸国の大部分と同様に、エジプトでも30歳未満の若者が人口の60パーセント強を占めている。
約1,000万人のエジプト人が海外に住んでおり、そのほとんどはより良い経済的機会を求めてペルシャ湾岸に住んでいる。彼らの送金がエジプトにとって重要な収入源となっている。
昨年発表されたCAPMASの統計によると、エジプト人の3人に1人が貧困ラインを下回る生活を送っている。
失業率は10%で推移しており、何百万人もの人々が非公式経済の中で社会的保護を受けず、不安定な生活を送っていることが多い。
AFP