
アイン・ジャルタ(レバノン):レバノン最大のドルーズ派政党である進歩社会党は日曜日、テイムール・ジュンブラート氏(41)を党首として選出した。レバノンの権力分立制における小規模だが影響力のある共同体の指導者として、ジュンブラート議員は父親の後を継ぐことになった。
約2,000人の支持者がドゥルーズ派の中心地にあるシュフ山脈のアイン・ジャルタに集まり、進歩社会党の党員たちはジュンブラート氏を新しいリーダーに指名した。前任はジュンブラート氏の父親で、45年間党を率いた。
レバノンは3年にわたる経済危機に見舞われ、ジュンブラート王朝を中核とする政権エリートがその責任を広く問われているいま、ジュンブラート議員は党首の職に就くことになる。
「テイムール・ジュンブラート氏が進歩社会党の党首に就任する。同氏が唯一の候補者であった」と進歩社会党は声明で述べた。
父親のワリード・ジュンブラート氏(73)は2017年、すでに進歩社会党の指導権を息子に譲っていた。
進歩社会党はテイムール氏の祖父カマル氏によって設立され、ドゥルーズ派共同体の代名詞となっている。
新大統領の選出に12回も失敗している現在、進歩社会党の票は議会で極めて重要な役割を果たす可能性がある。
この政治的行き詰まりにより、レバノンは8ヶ月間大統領不在のまま、限られた権限しか持たない暫定内閣によって統治されている状況が1年以上続いている。
ドゥルーズ派はレバノンの人口の約5%を占めるイスラム教の秘密主義的な分派だが、ジュンブラート氏の父親の下で政治的影響力を行使してきた。
内戦中の1982年に生まれたジュンブラット氏は、ベイルート・アメリカン大学で学び、そこでシーア派イスラム教徒のダイアナ・ツァイター夫人と出会い、フランスのソルボンヌ大学で学んだ。
AFP