
ハルツーム:住民らによると、4月中旬以来戦闘を続けている2つの軍事派閥がイスラム教の祝日であるイード・アル・アドハーの期間の停戦を宣言したにもかかわらず、6月28日に空爆と対空砲火がスーダンの首都ハルツームの一部を襲った。
スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)との間で勃発した戦争によって、これまで280万人近くが避難し、そのうち65万人近くが近隣諸国に逃れ、大規模な人道危機が引き起こされている。
ナイル川合流点付近で首都圏を構成する3つの都市、ハルツーム、バーリ、オムドゥルマンでは、10週間以上にわたって激しい武力衝突と略奪が続いており、この紛争が引き金となって西部ダルフール地方では特定民族を狙った殺戮が再燃している。
住民や報道によると、28日午後にオムドゥルマンで戦闘が激化したという。この地域の紛争を監視する活動家団体「ダルフール弁護士会」は、RSFが南ダルフール州マンワシ地区でこの5日間に2度致死的な攻撃を行ったと発表した。
スーダンの国連ミッションは両陣営に対し、約束した停戦を維持するよう求めた。
RSFとその同盟民兵組織は、支配地域での暴力、強姦、略奪、そしてダルフール地方での特定民族を標的とした暴力に対して引き続き説明責任を負う一方、住宅地での攻撃や空爆についてはスーダン軍が説明責任を負うと同ミッションは声明で述べた。
「紛争当事者は、世界が注視しており、戦時中に犯した犯罪は、説明責任が追及されることになるということを思い起こすべきである」と声明は指摘している。
この紛争は、国際的に支持されていた民政移管計画の下でどのような権限を保持するかという論争がきっかけとなって勃発した。
サウジアラビアと米国が仲介し、先週中断されたジェッダでの協議も含め、これまで複数の停戦協定が失敗に終わっている。
ロイター