
ジェッダ:スーダンの首都ハルツームで7月4日、激しい戦闘が繰り広げられ、準軍事組織の即応支援部隊(RSF)がスーダン軍戦闘機を撃墜、砲撃と機銃掃射が首都を揺るがした。
ハルツーム北部の住民は、「飛行機が地面に向かって墜落する中、パイロットたちがパラシュートで飛び降りるのを見ました」と語った。
RSFは「パラシュートで着陸したパイロットを拘束した」と発表し、スーダン軍が首都圏で「凶悪な虐殺」を行ったと非難した。
ハルツーム中心部からナイル川を隔てたオムドゥルマンの住民は、「様々な種類の武器を使用した激しい戦闘」を目撃した。
南ダルフール州で演説する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のモハメド・ハムダン・ダガロ司令官。2017年9月23日撮影。(AFP)
アブドゥルファッターフ・ブルハン氏率いるスーダン軍は4月15日以来、ブルハン氏の元副官モハメド・ハムダン・ダガロ氏率いる準軍事組織と戦闘を続けている。この残忍な紛争でこれまで3,000人近くが死亡、数百万人が避難し、西部ダルフール地方では特定民族を標的とした殺戮が発生し、内戦が長期化する恐れがある。
RSFは首都の広範囲を素早く掌握し、紛争が深まるにつれてダルフールやコルドファンから追加の戦闘員を呼び寄せ、ナイル川の合流点を挟んで首都圏を構成している3都市のひとつであるオムドゥルマンから、橋を渡って他の2都市バーリとハルツームへ移動させている。
医療関係者は、死傷者の数はおそらく記録された数字よりもはるかに多いだろうと警告している。医療施設の3分の2がサービスを停止しており、多くの死傷者が医療施設に到着できない状態だという。これまで約220万人のスーダン人が国内避難し、64万5,000人が国境を越えて避難している。