
ラバト:モロッコはBRICS加盟への正式申請を行わず、南アフリカで開催される首脳会談に出席しないと、マグレブ・アラブ通信(以下、MAP)が報じた。
MAPは匿名の外交筋の話を引用し、今月初めにモロッコがBRICSへの加盟を目指す国の一つであると述べた南アフリカの担当大使アニル・アニル・スークライ氏の発言を否定した。
「南アフリカは、モロッコとBRICSの関係について、事前に協議することなく発言した」と報じた。
有力新興国グループ、BRICSの加盟国は、現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカだが、首脳会談で加盟国拡大の可能性について話し合われる予定であり、南アフリカによると40カ国以上が参加への意欲を示しているという。
モロッコが領有権を主張する西サハラで、アルジェリアの支援を受け独立国家建設を目指すポリサリオ戦線を南アフリカが外交的に支援していることが、両国関係を緊張させている。
MAPは、モロッコは南アフリカで開催されるBRICS首脳会談には出席しないと報じた。
さらに「南アフリカはモロッコに対して常に敵意を示し、西サハラ問題について組織的に否定的で独断的な立場をとってきた」と付け加えた。
また、モロッコは非分断的な多国間主義の立場を保っており、BRICSの他の国々とは良い関係を築いていると述べた。
中国の駐南アフリカ大使によると、中国国家主席 習近平氏は、BRICS首脳会談の傍ら、新しい時代における中国とアフリカの連携強化に向け、アフリカ各国の首脳らと会談を行う。
Chen Xiaodong氏によると、会談は3日間の首脳会談の最終日、8月24日木曜の午後に行われる予定だという。
この日は、BRICSの「友好国」として招かれた70カ国以上が参加するイベントのために設けられた。
習近平氏は8月22日火曜に、プレトリアで南アフリカ大統領シリル・ラマポーザ氏を国賓訪問し、その後、ヨハネスブルグに移動して首脳会談に出席する。今回の南アフリカ訪問は、2013年に習近平氏が国家主席に就任以降、5度目となる。