
トリポリ:2018年にリビアの首都トリポリで犠牲者が伴う事件を3度にわたって計画・支援したとして、ダーイシュ・グループの指導者を拘束したと、同国首相が24日に発表した。
国連が支持するリビア国民統一政府のアブデルハミド・ドベイバ首相は、テレビの生放送中にダーイシュのアラビア語での略称を用いながら、「我が軍は22日、この国の機関と亡くなった職員を標的とするテロ行為の計画および指揮に関与していた、テロ組織ダーイシュの指導者を逮捕した」と述べた。
リビアの政府広報室は、合同軍事作戦で逮捕したジハード主義者とされるこの人物の身元や国籍について、詳細は明らかにしなかった。
ドベイバ首相はさらに、「あらゆる形式のテロと戦う」、テロ行為に「関与した全ての人間を起訴する」、「国全体の安定性を強化する」という政府としての誓いも新たにした。
2018年5月2日、トリポリのリビア高等選挙管理委員会本部で、ダーイシュが後に犯行声明を出した自爆攻撃により14人が死亡した。
2018年9月10日、首都にあるリビア国営石油会社の本社に対し、ジハード主義者のグループが自爆攻撃を行い、社員2人が死亡、10人が負傷した。
2018年12月25日、ダーイシュが後に犯行声明を出した外務省への攻撃で、リビアの外交官を含む3人が殺害された。
ダーイシュは、2011年に独裁者ムアンマル・カダフィが失脚して以来、リビアの治安機構が崩壊したのに乗じて各地で襲撃事件を繰り返し、犠牲者を生みだしている。以前は東部のデルナと北部のシルトにも拠点を置いていたが、2018年と2016年にそれぞれの街から排除された。
AFP