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イランの抗議者が拘留中「拷問」を受け「不審死」=複数の人権団体

複数の人権団体は1日、昨年の抗議活動で逮捕されたイラン人男性が「恐ろしい拷問」を受けていたとして拘留中に死亡したことについて調査を求めた。(AP/ファイル)
複数の人権団体は1日、昨年の抗議活動で逮捕されたイラン人男性が「恐ろしい拷問」を受けていたとして拘留中に死亡したことについて調査を求めた。(AP/ファイル)
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02 Sep 2023 12:09:40 GMT9
02 Sep 2023 12:09:40 GMT9
  • ジャバド・ロウヒ氏(31歳)は、マフサ・アミニさんの死に端を発した抗議活動の最中、2022年9月にノウシャフルで逮捕された
  • ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、同氏は逮捕後に「恐ろしい拷問」を受け、2023年8月31日に「不審な状況下」で死亡したと述べた。

パリ:複数の人権団体は1日、昨年の抗議活動で逮捕されたイラン人男性が「恐ろしい拷問」を受けていたとして拘留中に死亡したことについて調査を求めた。

ジャバド・ロウヒ氏(31歳)は、2022年9月に女性に対する厳しい服装規定に違反した容疑で逮捕されたマフサ・アミニさんの死に端を発した抗議活動の最中、イラン北部のマーザンダラーン州ノウシャフルで逮捕された。

同氏は2か月後に有罪となり死刑判決を受けたが、後に判決は取り消され、再審が命じられた。

HRWは、同氏は逮捕後に「恐ろしい拷問」を受け、2023年8月31日に「不審な状況下で」死亡したと述べた。

ノルウェーに拠点を置くイラン・ヒューマン・ライツ(IHR)も、同氏が「不審な状況下で」死亡したと述べた。

イラン司法当局のニュースウェブサイト「ミザンオンライン」は、同氏がノウシャフルで「刑務所内で発作を起こした後」1日早朝に死亡したと報じた。

HRWのイラン上級研究員であるタラ・セペフリ・ファー氏は、「イラン刑務所当局のひどい拷問と虐待の記録は、拘留中のジャバド・ロウヒ氏の死を少なからず疑わしいものにしている」と述べた。

「イラン当局が透明性のある調査を実施すると信じる理由がない以上、国際的な調査が必要である」

情報筋の話としてHRWが伝えたところによると、同氏は拘留中、48時間にわたって氷点下にさらされ、睾丸などに氷の塊を当てられるなどの拷問を受けたという。

「また、彼はポールに縛り付けられた状態で、警棒で激しく殴られ、足の裏を含む体を鞭で打たれた」と付け加えた。

IHRのディレクター、マフムード・アミリー・モガダム氏は、抗議活動弾圧中にイランによって犯された人権侵害を調査するために設立された国連の事実調査団によって、ロウヒさんの死は「刑務所内での超法規的殺人として」調査される必要があると述べた。

「国連の事実調査団は、イランの抗議活動に関連したすべての拷問と拘留中の死亡を調査すべきだ」とセペフリ・ファー氏は述べた。「残念ながら、ジャバド・ロウヒ氏の事件は最新の1つにすぎない」

国連によると数千人が拘束され、活動家によると数百人が治安部隊によって射殺された弾圧の後、散発的な抗議活動はあったものの、現在ほぼ沈静化している。

ミザンは1月、ロウヒ氏が「暴徒集団を率いた」「人々を扇動して治安を悪化させた」「コーランを燃やして冒涜することによる背教行為」という「地球上の腐敗」の罪で死刑判決を受けたと述べた。

AFP

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