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ウクライナ:「悲しみの国々」が航空機を撃墜したイランに対する法的措置について話し合いへ

ウクライナのヴァディム・プリスタイコ外相は、緊張が高まっている時期に、神経質になっている軍事基地の近くをウクライナ国際航空の飛行機が飛んだために撃墜されたとするイランの見方を「ばかげている」と述べた。(AP通信)
ウクライナのヴァディム・プリスタイコ外相は、緊張が高まっている時期に、神経質になっている軍事基地の近くをウクライナ国際航空の飛行機が飛んだために撃墜されたとするイランの見方を「ばかげている」と述べた。(AP通信)
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13 Jan 2020 07:01:06 GMT9
13 Jan 2020 07:01:06 GMT9
  • 複数の国で補償および事故の調査についても話し合う
  • イラン政府は調査のために飛行機のブラックボックスをウクライナ政府に渡すことに同意した。

シンガポール:  先週発生したイランによる航空機撃墜事件で、犠牲者が出た5つの国は14日にロンドンで会談し、法的措置について話し合うとウクライナの外相がロイター通信に語った。

ウクライナのヴァディム・プリスタイコ外相は、13日のシンガポール公式訪問のスピーチで、複数の国でこの事故の補償と調査についても話し合うと述べた。8日、テヘラン空港を離陸して数分後、この便に搭乗していた乗客乗員176人全員が撃墜されて亡くなった。

緊張が高まっていた時期に、ウクライナ国際航空の飛行機が神経質になっている軍事基地の近くを飛んだために撃墜されたとするイランの見方について、プリスタイコ外相は「ばかげている」と述べた。また、イラン政府は調査のために飛行機のブラックボックスをウクライナ政府に渡すことに同意したと述べた。

プリスタイコ外相は「悲しみに暮れる国々から外相が集まり、グループを形成した。我々は1月16日にロンドンで直接会い、法的なことも含め、この問題をどう追求するのか、どうやって (イランを) 起訴するかについて話し合います」と述べた。

プリスタイコ外相によると、この5つの国には、不運な便にパスポート所持者が57人以上搭乗していたカナダ、スウェーデン、アフガニスタンが含まれ、5つ目の国は名前を明かさなかった。カナダは以前、この4つの国とイギリスが犠牲者の家族を支援するために協調グループを設立すると述べていた。

搭乗者の多くは二重国籍を持つイラン人だった。

イランは数日間否定していたが、11日、同国の軍が「悲惨な過ち」を犯し、航空機を撃墜したと述べた。プリスタイコ外相によると、ウクライナは、公式発表前にイランから責任を取るつもりがあるとは伝えられなかったという。

イラン政府によると、イランのミサイルがイラク国内にある米国の標的を攻撃した後、警戒中に地対空ミサイルが誤って発射された。旅客機が、当時神経質になっていたエリート集団「イラン革命防衛隊」の軍事基地の方へ進路を変えたため、「敵が所有する標的」と間違えられたという。

「ばかげている。なぜなら我が国の飛行機は、ディスパッチャーが作成した国際飛行ルートを飛んでいたことが記録、確認されているからだ・・・おかしなことは何もない」とプリスタイコ外相は述べた。さらに調査員が報告したパイロットの最後の言葉は「機内はすべて順調です。自動操縦に切り替えます」だったと付け加えた。

「飛行機がルートを変えたという情報をメディアで知った・・・そう、なぜならロケットに撃たれたからだ!飛行機はもう機能していなかった」

イラン革命防衛隊は珍しく国家に謝罪し、すべての責任を認めた。同隊のアミールアリ・ハジザデ司令官は、8日、イラン当局に意図しない形で攻撃したことを伝えていたと述べた。コメントによって、当局がなぜこんなに長い間公に否定してきたのかという疑問を引き起こした。

プリスタイコ外相は関係者全員が責任を取らなければならないと述べた。

「我々は、兵士のような、非常に立場の低い人が指を差され、ボタンを押したやつだと言われるのを望まない・・・これはイラン政府の責任だ」と外相は英語で語った。

「誰が命じたのか、誰がボタンを押したのかを明らかにしなければならない。みんな・・・関わった者は全員処罰されるべきだ」

また、ウクライナの調査員の多くは2014年、ロシアが支援する分離独立派が占領するウクライナ東部の領土でマレーシアの航空機が撃墜された件に関わっているため、今回の調査で中心になるべきだと述べた。

「ウクライナの専門家にブラックボックスの記録を完璧に調べてほしい」と彼は述べた。また、フランスと航空機メーカーのボーイング社も関わるべきだと付け加えた。

「彼ら (イラン) は我々に (ブラックボックスを) 渡す義務がある。我々には事件がいつ発生したのか、正確な日付がわからない。ブラックボックスをすぐに公開するよう強く求めている」

ロイター通信

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