アンカラ:トルコメディアが報じたところによると、タイイップ・エルドアン大統領は、トルコは黒海穀物イニシアティブの復活について国連と緊密に連絡を取り合っており、今月開催される国連総会でアントニオ・グテーレス事務総長と協議する予定であると述べた。
ウラジーミル・プーチン大統領とのロシアでの会談後、記者団に語ったところによると、エルドアン大統領は、最新の国連による提案はロシアのいくつかの要求に応えようとするもので、すぐに解決策が見つかると信じていると繰り返した。
ロシアの要求には、ロシア農業銀行のSWIFT決済システムへの復帰と、穀物イニシアティブに関わる船舶の保険契約が含まれるとエルドアン大統領は述べた、とTRTやハベルチュルクといったトルコの放送局より伝えられている。
「8月28日、グテーレス国連事務総長は、彼が送った書簡の中で、ロシアが望む直接のSWIFT再接続ではなく、SWIFT決済から生じる仲介方法を提案した」とエルドアン大統領は述べた。「保険問題についても対応中とあった」
さらに、トルコのメディアによれば、ロシア政府はイニシアティブ復活の「必須条件」としてこれら2つの要求を提示しており、プーチン大統領は「ヨーロッパが私と交わした約束を守る」まで、この件については措置を講じないと自身に言っていたとエルドアン大統領は付け加えた。
NATO加盟国のトルコは、トルコ政府と国連が仲介したいわゆる黒海穀物イニシアティブに復帰するようロシアを説得しようとしている。
7月にロシアが離脱し、戦争のさなかウクライナの港からの輸出を保護してきた1年間に終止符を打った。
4日、プーチン大統領は、ロシアがイニシアティブに復帰する可能性はあるが、それは世界市場へのロシアの農産物輸出制限を西側諸国が解除した場合に限られると繰り返した。
エルドアン大統領は9月9日と10日にインドで開催されるG20サミットに参加した後、9月18日から26日までニューヨークで開催される国連総会に出席する。
「グテーレス事務総長と会談し、これらの問題について協議する」とエルドアン大統領は述べたと報じられている。
ロイター