サヌア:イエメンで洪水と落雷が発生し、8人の市民が死亡したと、当局者と医師が16日にAFPに語った。戦争で荒廃したイエメンにおける異常気象の脅威が浮き彫りになった。
落雷は15日に紅海沿岸のホデイダ州のアルライハ地区とアルザフラ地区で発生したと、アルライハの病院の医師であるハムザ・サイード氏は述べた。
サイード氏によると、「女性6人と男性1人が死亡し、3人が負傷した」という。
また、メディアに説明する権限がないため匿名を条件に話した当局者によると、15日には、近隣の町ハイスで洪水が発生し、女性1人が死亡し、家屋数十棟が倒壊したという。
ハイスは、南部の都市アデンに拠点を置く国際的に認められた政府が支配する地域にある。
異常気象により、イエメンでは今年これまでに20万人以上が避難を余儀なくされており、「その多くはすでに複数回避難を繰り返している」と国連人口基金(UNFPA)は今週初めに報告している。
同報告によると、「現在、大雨は今後数週間で200万人近くの避難民に影響を与え、複数のコミュニティで生命と生活を脅かすと予測されている」という。
10年近くにわたる内戦により、イエメン全土のインフラが荒廃している。
AFP