Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 未分類
  • 日系ビジネス協議会が貿易に大きく門戸を開いた

日系ビジネス協議会が貿易に大きく門戸を開いた

タリク・アル=カフタニ、SJBC議長, ノウフ・アルラカン、SJBC執行委員会委員,アブドゥルラフマン・アルデベル、SJBC評議員
タリク・アル=カフタニ、SJBC議長, ノウフ・アルラカン、SJBC執行委員会委員,アブドゥルラフマン・アルデベル、SJBC評議員
Short Url:
12 Jan 2020 04:01:24 GMT9
12 Jan 2020 04:01:24 GMT9

サウジ・日本ビジネス協議会の3名の関係者が、いかに日本の投資家が拡大する商業関係の優位性を手にすることができるかを説明

ロージェン・ベン・ガッセン、ファリス・アルシュッド リヤド

サウジの事業部門は、日本の事業部門に対し、二つの機会を提供する準備ができている。王国の巨大市場に参入する機会と、提携関係によって商業機会の完全な優位性を手にする機会である。

日本の安倍晋三首相の王国訪問に先立ち、サウジ・日本ビジネス協議会(SJBC)のタリク・アル=カフタニ議長は、両国間の貿易関係の拡大に向けて大きく門戸が開かれたとアラブニュースに語った。

アル=カフタニによれば、日本の事業にとっての潜在的な利点の中には、SJBCと共同開催の会議、会合、展示会への参加に加え、サウジアラビアにおける機会および市場に関する情報の入手がある。

彼の話によれば、このような形での協力関係が、貿易および投資の提携関係を成功させるために適切な環境を作ることになる。

「私たちは、サウジ・日本共同ビジョン2030の利点を活かし、さらに段階を進め、新たな構想と戦略の目標に向けてスタートを切ることができるよう、引き続き願っています。その目標とは、二つの友好国の経済に付加価値を与えて経済関係の成長を支援する貿易・投資環境の創出に貢献するものです」と彼は言い添えた。

アル・カフタニは民間部門レベルで交流を深めることや、提携関係の支援、サウジと日本の事業主間の協力手段の拡大の重要性を指摘した。

目標は、いずれの国の投資にせよ、投資拡大を目標とする戦略的提携関係を構築することに加え、ビジョン2030によって特定されている部門の日本の専門知識の利点と両国の民間部門への政府の支援を活かすことだ。

より大きくとらえれば、サウジと日本の事業の協力関係の強化が、両国間の経済関係の拡大における障害を取り除くことに役立つとアル=カフタニは話した。

「私たちは経済関係の本質については非常に楽観的にとらえており、新たな段階に入ることを確信しています。堅固な経済基盤と両国間の共通のビジョンで、私たちの関係は途方もない拡大の可能性に満ちています。」

アル=カフタニは次のように述べた。海路および空路の輸送の直接的な連結を確立するなど、既存の協力の合意を別の分野で急いで実行し、それぞれの規則や規定に沿ってサウジと日本の製品の展示会を開催する必要がある。

「私たちは、共同プロジェクトが二つの友好国の経済関係の成長に貢献することを願っています。サウジの事業主として、私たちは、それぞれの指導者の統率の下、両者の利益のために、日本の事業主との協力と交流を拡大することを楽しみにしています。」

事業担当者は、両政府がサウジと日本の関係の経済規模に注意を払っていることを称えた。

「相互に国を訪問していることは、サウジと日本の経済関係に強力な制度的基盤があることを意味しています」と彼は話した。

アル・カフタニは次のように付け加えた。王国と日本がそれぞれ全く異なる利点を提供できることを考えれば、両国の間にはこれから協力関係を築くことのできる領域が数多くある。

「サウジ・ビジョン2030と日本の強さを考えれば、協力体制の対象となる領域は、重工業、造船、空輸および海運、ロジスティックス、インフラ計画、鉱業、製造業、石油化学およびガス、医薬品、プラスティックです」と彼は述べた。

それらの部門は、サウジと日本の企業に対し、相互の市場における見込みのある投資機会を提供している。

「SJBCを介した私たちの役割は、関係する政府機関との連携で、合同経済会議や意見交換会によってそれらの機会を紹介し、強化することです」とアル=カフタニは言い添えた。

2016年にSJBC執行委員会委員に就任したノウフ・アルラカンは、アラブニュースに対し、サウジアラビアと日本の両国が、多くの点において、相互に成長と補完の機会を提供していると語った。

「私たちは既に、いくつかの領域で、進歩と結果を目にし始めました。サウジ・ビジョン2030の原理への理解と取り組みが続く限り、私たちは引き続き、この状況がさらに進んでいくことを目の当たりにすると私は確信しています」と彼女は述べた。

アルラカンの日本への関心は、何年にもわたる仕事での来日と会議で高まったが、2014年の終わりに業態調査を完了した後ではなおさらのことだった。

「私は、日本の国際交流基金から、日本の中小企業に関する調査を行うという、またとない機会を与えられました。これにより、サウジと日本の相互関係における可能性を理解する上で、私は全く異なるレベルに達しました。」

彼女は、サウジアラビアが石油とガスから離れて経済に多様性を持たせようとしている状況下で、日本は、天然資源ではなく、決断力と回復力の上に経済を確立している最高の国の例となっていると指摘した。

「日本は多くの分野で進歩しているだけでなく、中小企業(SME)への最善の支援構造を持っています」とアルラカンは述べた。

「それと同時に、サウジアラビアは、SMEに向けた力強い支援制度の強化・確立に取り組んでいます。両国は自動車産業と石油産業で非常にすばらしい貿易をしています。私たちは医療、テクノロジー、教育などの領域で同じ成功が再現されることを目にしたい思っています。」

アル=カフタニによれば、SJBCは多くの業績および共同戦略プロジェクトに貢献した。最も顕著だったものとして、関係性の強化と貿易量の増加、サウジアラビアと日本の間の投資がある。

彼は次のように付け加えた。SJBCは「中小企業分野の両国の間の協力の橋渡し」を手助けした。サルマン王(皇太子時代)の訪日の際、2014年2月に日本との間で2つの新しい取り組みに合意して以来、サウジの側では、この分野の日本の経験から利益を得ている。

「まず第一に、(その取り組みで)両国の若い起業家の間で取引が増えました。第二に、その取り組みは両国のSMEの間の共同会議を増やしました。第三に、その取り組みによって、結果的に別の分野で日本の専門家が参加しました。日本の経営セミナーを組織するために知識交流プログラムの一部として日本の教授が王国を訪問するからです。」

アルラカンによれば、観光と両国間の観光団の交流に関して、観光および国家遺産に関するサウジ評議会(SCTH)は日本の観光客に向けた特別プランに取り組んでいる。

「私たちは日本の関心を目の当たりにし始めました。先週、ある日本人の女性が、サウジと日本の両国に向けた特別プログラムを始める機会を求めてサウジアラビを訪れました。私たちはこのような試みをすべて支援するために取り組んでいます」と彼女は言い添えた。

2018年にSJBCに参加したアブドゥルラフマン・アルデベルは、国連世界観光機関(UNTWO)など、いくつもの国際団体が、それぞれの地域の経済発展に貢献するために、持続可能な観光の推進・開発を目指していると話した。

「それぞれの国がUNTWOとの協力が可能です。例えば、サウジアラビは、11月のG20首脳会議など、来るべき2020年の催し物を活用できます。」

「参加国として、日本は、観光、教育、文化、地質観光などの交流に従事するグループ層に向けて呼びかけ、計画する立役者です。これは委員会で話し合われます」と彼は述べた。

SJBC東京会議を設定したアルデベルは、次のように付け加えた。「1992年の発足以来、私たちの会社、GAS Arabian Services Co., Ltdは、常にその使命を果たしてきました。つまり、石油、石油化学、化学、加工業の統合サービスの分野における幅広い製品及びサービスを網羅する統合ソリューションを提供しています。」

アルデベルによれば、 何年にもわたり、GASにとって、日本企業の荏原(エリオットグループ)、横河、イーグル工業などの信頼できるOEMとの提携が役立ってきた。

「GAS は20年以上にわたり、サウジ市場の要求に応えるべく、これらの日本のOEMとの事業関係を開発・改善してきました」と彼は付け加えた。

アルデベルは、未来を見据え、次のSJBC会議が2020年5月に予定されていることに言及して、SJBCをサウジと日本の貿易の推進、融資やエネルギー、産業の投資機会、中小企業支援に不可欠な手段と考えていると語った。

特に人気
オススメ

return to top

<