水曜日未明に済州島沖で沈没した貨物船の乗組員22人のうち、少なくとも14人が、強風が吹き荒れる日韓の間の海域を捜索していた船によって救助された。

韓国当局によると、そのうち9人が意識不明の状態であり、その場で確認された死者はいなかった。乗組員は治療のため日本に空輸される予定だという。

また、その他行方不明となっている乗組員8人の捜索が、日本の海上保安庁および韓国海洋警察庁の船舶および航空機、ならびに民間貨物船2隻によって続けられているが、強風と波で難航しているという。

日本の海上保安庁は、少なくとも13人の乗組員の救助と、そのうち5人（いずれも中国籍）の生存を確認したと発表している。

海上保安庁のキタハラ・シンヤ報道官は、Jin Tian号（6,551総トン）は火曜日の午後11時15分頃に日本の排他的経済水域で遭難信号を送ってから約3時間半後に沈没したと述べた。

Jin Tian号は香港籍で、木材を運搬しており、長崎県の南西約160キロ、韓国の済州島の南約150キロの地点で沈没した。

済州地方海洋警察庁によると、船長は沈没の数分前に当たる午前2時41分ごろ、衛星電話を通じて沿岸警備隊と最後に交信し、乗組員が船を放棄すると述べたという。

また、乗組員6人が韓国海洋警察庁の船に、5人が貨物船に、3人が日本海上保安庁の航空機によって救助された。

日韓両国の当局者によると、乗組員14人は中国人、8人はミャンマー人だという。海上運送の動向を伝えるウェブサイトによれば、Jin Tian号は12月3日にマレーシアのポート・ケランを出港し、韓国の仁川港に向かっていた。

2022日7月に深圳蛇口海運有限公司が中国の全国株式取引所に提出した書類によると、Jin Tian号は、子会社である香港企業のLong Bright Shipping Limitedが所有しているとのことだ。書類によると、Jin Tian号は融資の担保に当てられていた （現在は完済済み）。

春節期間中の水曜日に、中国本土にある深圳蛇口海運有限公司のものとして登録されている電話番号に問い合わせたものの、対応はなかった。

韓国当局は、意識不明の9人が生還する可能性について問われたものの、その場で回答することはなかった。一方、救助された他の5人の乗組員は、発見時に意識があったか、救助後に意識を取り戻したとしている。

キタハラ報道官によると、船が沈没した原因は不明で、他の船と衝突した形跡もないという。また、沈没後、日本の巡視船と航空機の到着が荒天のため遅れたという。

済州地方海洋警察庁の関係者によると、海域には水曜日未明に強風警報が発令されていたが、その後解除された。午前7時時点で、風速は約16メートル、波高は3〜4メートルとなっていた。

海上保安庁によると、海面は荒れており、水温は約14℃だった。

AP

韓国当局は水曜日、日本の海上保安庁および韓国海洋警察庁が済州島沖で水曜日未明に沈没した貨物船の乗組員を捜索している、と発表した。（写真：韓国海洋警察庁 via AP）