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米メディアはパレスチナ人ジャーナリストの殺害を無視することが多い

占領下の北ヨルダン川西岸のビトダジャン村で2021年3月5日、ユダヤ人入植地に反対するデモの最中にイスラエル軍兵士がパレスチナ人の抗議者に向けて銃を向ける(AFP通信)
占領下の北ヨルダン川西岸のビトダジャン村で2021年3月5日、ユダヤ人入植地に反対するデモの最中にイスラエル軍兵士がパレスチナ人の抗議者に向けて銃を向ける(AFP通信)
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07 Mar 2021 11:03:12 GMT9
レイ・ハナニア
07 Mar 2021 11:03:12 GMT9

レイ・ハニア

パレスチナ・ジャーナリズム・シンジケートは昨年、イスラエルが過去20年間に46人のジャーナリストを殺害したと報じた。一方、ジャーナリスト保護委員会によると、過去28年間にイスラエルと占領地で18人のジャーナリストが殺害されている。どの数字が正しいのだろうか。しかし、なぜ誰も気に留めないのだろうかという疑問があって然るべきだ。

米国の主流のニュースメディアの誰もが、おそらく政治的に不人気なテーマであるため、なぜジャーナリストがイスラエル軍に殺されたのかを探ろうとしていないようだ。米国のメディアがこのような殺人事件を報道する可能性は低いのは、イスラエルのプロパガンダ主義者からの反発を恐れているからだ。

米国では、イスラエルへの批判は事実上、反ユダヤ主義の一形態と定義されている。イスラエルがヨルダン川西岸や東エルサレムの民間人から土地や資産を盗んだことを理由にイスラエルをボイコットする者を罰する法律を可決した米国の24以上の州を見ればいいだけのことだ。米国議会でさえ、外国であるイスラエルをボイコットすることを禁じる法律を制定しようとしている。その結果、ほとんどのメディアは、どの最も安全に取材できる殺人を選択している。

これらのジャーナリストの死を記録することの難しさの一部は、イスラエル政府と軍がメディアの報道を検閲していること、現地のジャーナリストの多くが自国にのみ同情するイスラエル人であることである。

パレスチナ人のジャーナリストが殺されたとき、イスラエルのプロパガンダマシンは、通常、パレスチナ人自身の死を非難して、オーバードライブに入る。イスラエルに認められたジャーナリストだけが対立を取材することを許されているので、正確な情報を得ることはほとんど不可能である。解決策は検閲に抗議することだろうが、それはワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズがリソースを無駄にするようなことではない。

殺されたジャーナリストがAP通信のような欧米の大手メディアに勤務していたとしても、イスラエルの防衛機能が働き、報道は無力化されてしまう。2003年4月、AP通信のパレスチナ人カメラマン、ナジフ・ダルワゼーがナブルスで殺害されたときもそうだった。イスラエルは、軍が彼を射殺したという主張を否定した。

パレスチナ人のジャーナリストが殺されたとき、イスラエルのプロパガンダマシンは、通常、パレスチナ人自身の死を非難して、オーバードライブに入る。イスラエルに認められたジャーナリストだけが対立を取材することを許されているので、正確な情報を得ることはほとんど不可能である。解決策は検閲に抗議することだろうが、ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズがリソースを浪費するようなことではない。

レイ・ハニア

2018年4月、パレスチナ人フォトジャーナリストであるヤセル・ムルタジャとアーメド・アブ・フセインの2人がガザでイスラエル軍兵士と民間の抗議者の衝突を取材していたところ、イスラエルの狙撃手に撃たれて死亡した。イスラエルのメディアは、当時のアビグドール・リーバーマン国防相のガザの人々は皆テロリストだというコメントを瞬く間に広めた。イスラエル国防軍(IDF)の報道官は、死亡者は調査されるだろうと述べたが、報告書は公表されていない。さらに悪いことに、報告書を要求したり、イスラエルの誰かに責任を問うたりすることを要求するメディアがほとんどなかったことだ。米国議会では誰も調査を求めず、殺害はパレスチナ人の死亡者数という統計の曖昧さの中に消えてしまった。

原因不明の大虐殺が起きていて誰も責任を取らなかった。なぜだろうか?説明責任を煽るものは政治と外交政策だけだからだ。ムルタジャとアブ・フセインは、湾岸諸国に対するワシントン・ポスト紙の政治的アジェンダを推し進めるコラムを書いていたわけでも、イスラエルが反対している武器販売を阻止するために石油政策や取り組みを推し進めていたわけでもない。彼らはただ残虐行為を記録し、聞く耳を持たない世界に真実を伝えようとしているジャーナリストだったのだ。

2019年11月、ベツレヘム地区のドハイシャ難民キャンプに住むフリーランスの写真家ムアス・アマルネは、ヘブロン近郊でイスラエル軍の狙撃手に目を撃たれ、なんとか生き延びた。

ここで言及されている犠牲者は全員、「PRESS」と大きな文字ではっきりと書かれた服を着ていた。高倍率のスコープを通して彼らを見たスナイパーは、引き金を引くことを決めたときに、何の武器も持っていないことは簡単にわかっただろう。

死者や負傷者の数は非常に多く、ここではすべての話をリストアップすることはできない。しかし、イスラエルによって文書化されたものはごくわずかであり、イスラエルの検閲は残りの部分についての報告を妨げている。

イスラエルは、民間人、活動家、ジャーナリストを問わず、パレスチナ人の命を奪うのと同じように、ネガティブな情報を積極的に締め出す鉄の拳を持っている。

  • レイ・ハナニアは、数々の賞を受賞した元シカゴ市役所の政治記者であり、コラムニストでもある。彼の個人的なウェブサイト(www.Hanania.com)で連絡可能だ。Twitter:@RayHanania

 

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