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サウジアラビアの新しい国家知的財産戦略

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29 Dec 2022 09:12:58 GMT9

先週、サウジアラビアの新しい国家知的財産戦略がムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下によって立ち上げられた。この戦略は、サウジアラビアの開発と多様化のアジェンダであるビジョン2030の目標達成へのステップの1つである。

この戦略の骨子は、いくつかの産業部門と開発分野にまたがっている。その目的は、イノベーションと創造性を促進・支援し、それらの経済への還元を最大化するような知的財産システムの構築だ。経済成長を支え得る知的財産の価値連鎖を確立することがこの目的の達成への方策である。そのような成長を通じて、サウジアラビアは知的財産権のパイオニアとなることができるだろう。

立ち上げの発表において、皇太子は、サウジアラビア内閣で承認されたこの戦略が今後5年間サウジアラビアの創造性とイノベーションを刺激することを希望していると語った。

この国家知的財産戦略は4本の柱によって支えられている。すなわち育成、管理、商業投資、そして、保護である。これらを打ち立てることで、経済的、社会的価値を有する知的財産資産を開拓するサウジアラビアの能力を高めようとしているのだ。

知的財産の重要性、様々な分野の若いイノベーターたちの創造的な精神、その他の競争優位性を踏まえ、知的財産の発展の促進のために、創造性を奨励し、誘致し、運営し、開発する明快な仕組みが必要とされていることが公式に認知されているのだ。

人材の育成と管理の支援と共に、保護は戦略の最重要な柱であると考えられている。知的財産の保護を提供し、知的財産権の尊重を促進し、創造的権利の保護手段の価値を高めるフレームワークを整備することにより、市場経済を活性化することをこの戦略は目指している。

この戦略の柱としての商業投資は、サウジアラビアの成長と同王国自身への投資に役立つよう企図されている。ザ・ラインやネオムといったスマートシティ構築の巨大プロジェクトにおけるサウジアラビア自身への投資、そして他のイノベーションと創造性を核とした計画、戦略的重要性の高い立地とデジタルインフラがこの柱の基盤にある。

この柱の目的は、競争力を高め、関連する成果物とサービスの完成や実現を円滑に行い、この戦略から得られる収穫を最大化することにある。

この戦略の4本の柱にはそれぞれ、政府機関に振り分けられた取り組みが内包されており、関連する役割と責任を定めた運営の枠組みに則って、定期的に評価される。

  • ディマ・タラル・アルシャリフ氏は、サウジアラビアの法律コンサルタントで、マジッド・ガルーブ法律事務所保健法部門の責任者、国際弁護士連盟会員。Twitter: @dimah_alsharif
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