
リヤド: サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は10日、イスラエルによるガザ地区侵攻と同地区のパレスチナ人の強制退避をあらためて非難した。.
サウジアラビアとアフリカ諸国との戦略的・経済的関係強化を目指してリヤドで開催されているサウジ・アフリカサミットの開会式でのスピーチで、同皇太子は「我々は、占領しているイスラエル当局のガザ地区における国際法違反を非難する」と述べた。
#SaudiArabia's Crown Prince Mohammed bin Salman reiterated Kingdom’s condemnation of #Israeli violations in #Gaza and forced displacement of #Palestinians in the enclave #SaudiAfricanSummit https://t.co/9abLa73Tv2
— Arab News (@arabnews) November 10, 2023
また、同皇太子はスピーチの中で、サウジアラビアはアフリカの54ヶ国での人道的プロジェクトと開発に450億ドル以上を供出しており、さらにサルマン国王人道援助救援センターは、アフリカの46ヶ国に対し4億5,000万ドルの援助を行ってきているとした上で、アフリカ諸国に水を供給するため、今後10年間にわたって10億ドルを供出する新たなイニシアチブの立ち上げを発表した。
「我々は協力とパートナーシップ、そして貿易関係を発展させることに強い意欲を持っており、アフリカにおける『サルマン国王開発イニシアチブ』の立ち上げを宣言することを喜ばしく思うと同時に、サウジアラビアが様々な分野で新たに250億ドル以上に相当する投資を開始することに期待を寄せている」と、同皇太子は述べた。
さらに同皇太子は、サウジアラビアは2030年まで、アフリカ諸国に対し100億ドルの輸出資金を融資し、50億ドルの追加開発資金を提供すると述べている。
「サウジアラビアは、2020年のG20で議長国を務めた際に、新型コロナウィルスのパンデミック(世界的大流行)下での低所得国の債務返済の留保や、多くのアフリカ諸国における債務処理のための共通の枠組みなどのイニシアティブの立ち上げを求めたように、アフリカの債務処理のための革新的な解決策を支援することに意欲的である。また、サウジアラビアは、持続可能な開発を支持しており、すべての国が自国の資源と能力を活用する権利を認めている。
我々は、エネルギー供給の安全性と耐久性を確保し、あらゆるエネルギー源からの恩恵を享受してクリーンエネルギーのソリューションを開発し、7億5,000万人を超えるアフリカの人々に食糧を提供することへの我々のコミットメントを改めて明言する。
また我々は、2030年にリヤドで国際博覧会を開催し、人類のより良い未来像に貢献するような、同博覧会の歴史において前例のないバージョンでの開催を目指している。アフリカの重要な役割、人的資源、天然資源、成長機会、将来の可能性にスポットライトを当てるためにも、皆さんの参加を楽しみにしている」と、同皇太子は述べた。