
リヤド:イードが間近に迫り、イスラム教徒はラマダン明けの礼拝前に行われる喜捨「ザカート・アル・フィトル」の支払いを急いでいる。
ザカート・アル・フィトルは、法学者によって決定された一定額の喜捨で、
家族の各メンバーを代表して支払われる。伝統的には、現金ではなく、小麦や米であった。これにより、貧しい人々でも、イードのお祝いを楽しむことができる。
王国のザカート・税・税関庁(ZATCA)は、Zakaty E-Servicesを通じて送金されたザカートが、7年前の運用開始以来、総額6億7,500万SR(1億8,000万ドル)を超え、249,000人以上がの同プラットフォームを利用したと発表した。
このサービスは、人的資源・社会開発省(MHRSD)に登録された、すべてのカテゴリーの社会保険受給者への直接送金を容易にする。
また、スマートフォン用アプリケーション「Zakaty」を通じて、銀行、SADAD、Apple Pay、Mada、などの安全で確実な支払い方法を利用することができる。
さらに同庁は、信頼性が高く効率的な支払い方法によって、次のことが保証されると強調している。ザカートを、離婚した女性、受刑者の家族など、社会保障サービスに登録されている、適格な受給者に迅速かつ柔軟に送金することができる。そして、ザカートの法律と計算の専門家によって綿密に監督されている。
同プラットフォームでは、現金、金、銀、株式、投資ファンド、投資信託、事業目的で取得した不動産など、様々な種類の資産のザカートが個人で計算できる。
また、このサービスには、ザカートの期日を知らせる便利なリマインダーや、毎日更新されるリアルタイムの世界の金、銀の売買価格を参照して、純度に基づいてザカートを計算する専用ツールもある。
ラマダン期間中、「zakaty.gov.sa」を通じて「Zakaty」を利用する機会が増え、多くの新規ユーザーがこのアプリケーションをダウンロードした。
この発表に先立ち、サウジアラビアの大ムフティー、アッシャイフ・アブドルアジズ・ビン・アブドゥッラー・アール=アッシャイフ氏は、次のように述べた。
「ザカティは、援助を必要とする人々のために、ザカートを受け取り、支払うための信頼できるチャネルである」