アラブニュース

ジェッダ：人権派の公務員、弁護士、一般のサウジアラビア国民は4月25日、サウジアラビアの裁判所で言い渡されてきた法的処罰、鞭打ち刑の廃止を温かく受け入れた。

一旦鞭打ち刑の判決を受けた犯罪者は、その代わりにこれからは罰金刑か懲役刑を受けることになる、とサウジ人権委員会（HRC）は述べた。

HRCは「選択可能な処罰の1つだった鞭打ち刑を、事実上廃止するという最高裁の最近の決定を歓迎します」と述べた。

HRCの会長、アワッド・ビン・サレー・アルワッド博士は次のように述べた。「この改革はサウジアラビアの人権的課題を改善する上で、極めて重要な一歩ですが、この5年間国内で行われた人権改革は70件を超えていますが、そのうちの1つにしかすぎません」

「こうした改革は女性、労働者、若者、高齢者など幅広く恩恵を受ける人々の生活を向上させますが、全ての改革は、国内の市民や住民全員の生活を向上させたいという全く同じ願望から行われているのです」

司法制度がサウジアラビアの指導者から受けた圧倒的な支持により、この決定は後押しされた、とアルワッド博士は述べた。

シュラ評議会員のイブラヒム・アルナハス博士は、この変化はサウジアラビアの改革を反映していた、とアラブニュースに語った。「様々な方法で受刑者と社会の両方に恩恵を与える裁判の執行など、私たちは何事においても変化と発展の時代を迎えているのです」

「これはサウジの司法機関の素晴らしい英知が表れた決定であり、サウジアラビア王国の明るい未来と一致しています」

弁護士のアブドゥルラフマン・アラヒム氏は、アラブニュースに次のように語った。「サウジアラビアの司法制度において、これは重要かつ歴史的な決定です」

ソーシャルメディア上でも、サウジ国民はこの決定を歓迎していた。ムネイフ・アルムネイフ氏は次のように述べていた。「鞭打ち刑はサウジアラビアのような国にとって不適切な処罰です。これは、私たちの法令集からこの処罰を除外した歴史的瞬間だと思います。裁判官には鞭打ち刑の替わりに、私たちと我が国にとってもっと適切な処罰がたくさんあります」

もう1人のSNSユーザー、A.トゥルキ氏は次のように述べていた。「たとえ過ちを犯したとしても、人間の威厳は保たれなければなりません。人権を守る方法で処罰されるべきであり、人々の前での公開鞭打ちは人権を侵害します」