自宅の博物館：父の遺志を継ぐ息子が1000点の遺物を収蔵へ

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自宅の博物館：父の遺志を継ぐ息子が1000点の遺物を収蔵へ

自宅の博物館：父の遺志を継ぐ息子が1000点の遺物を収蔵へ

Hatem Iraqi. (AN photos by Huda Bashatah)

この博物館はメッカとその過去を知りたい歴史好きにとっては宝の山である。（ANの写真：フダ・バシャター撮影）

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25 Aug 2020 11:08:36 GMT9

収蔵対象は写本、刀剣、地図など
ハテム・イラクは、メッカの自宅にある遺物を保存するために、こだわり、努力、時間を捧げた

タレック・アル・タカフィ

メッカ：ハテム・イラクの家はただの自宅ではない。1000点以上の文化的・歴史的工芸品があり、なかには800年前にさかのぼるものもある。

「私はこれらの遺物や歴史的工芸品を父から受け継いだのですが、それらはウマイヤ朝、アッバース朝、オスマン帝国の時代にまでさかのぼり、有名な出来事や物語をもたらしてきました」と彼はアラブニュースに語る。

イラクによると、彼は貴重な遺物を保管して大切にせよとの父親の遺志を継ぎ、メッカの自宅にある遺物を保存するために、自分のこだわりと努力、時間を捧げてきたのだという。

遺物には、クルアーン、写本、書籍、貨幣、器具、切手、写真、地図、雑誌、剣、楽器、道具、家具、装飾品、衣服などが含まれている。これらは、初期の時代から現代のサウジアラビアの出現と繁栄に至るまでのアラビア半島の物語を物語っている。また、世界中の国の骨董品や遺物も含まれている。

そのような遺物を収集することに興味を持つことは、特に文化的な重要性や途方も無い伝統を帯びていることから、難しいと考えられていたとイラクは語る。それらはメッカの過去の重要な出来事の証拠であり、父親が歴史とメッカの遺物への献身の一環として生涯をかけて保存してきた「貴重な宝石」であった。

これらの遺物や歴史的工芸品は、ウマイヤ朝、アッバース朝、オスマン帝国時代にまでさかのぼります。
ハテム・イラク

メッカでは、父親のファイサル・イラクは、歴史的な遺物を収集し、街の遺産を熱心に収集していたことで知られている。彼は50年以上もの歳月をかけて、多くの場所を移動し、多くの旅をしながら、大量の遺物を集めていた。

ハテムは、一箇所に歴史的な遺産や宝物を持ち寄って民間の博物館を作り、国を文化的なハブにして、世界的な注目を集めたいと考えていた。サウジアラビアにルーヴル美術館と同等のものが欲しかったのだ。

彼は2030年までに3000万人の巡礼者がこの国を訪れるという王国の改革計画「ビジョン2030」の中で最も重要な目標の一つに言及し、「2030年までに3000万人以上の観光客や巡礼者がこの博物館を訪れ、文化的なもの、知識的なものを、しかも世代から世代へと受け継がれてきた歴史的遺物を定義するレベルなど、あらゆるレベルでこの国の豊かな文化遺産に親しむことができるようになることは注目に値します」と述べた。

メッカの博物館、特に民間のものは保護しなければならないと彼は述べる。人々はサウジアラビア人がビジョン、目的、熱望を表現できる産業として観光事業に目を向けるべきである。

「メッカはすべてのムスリムが訪れることを目指している地域です。主要な参考書でこの街とその偉大な遺産について聞いたことがあるからです。そのため、彼らはこの経験をして、この知識を取り入れるために訪れているのです。この点で私たちの役割は、国際的な基準に沿って博物館を設定し、支援し、活発な経済的可能性があるとみなすことで、知見を提供し、この観光的なビジョンに対応することです」

メッカの人々は、歴史を通して、訪問者や巡礼者との関係が強く、新たに作り直す可能であることを証明し、アッラーの訪問者に仕えることに誇りを感じていたのだと彼は付け加えた。

かつてメッカの人々は、ハッジやウムラのような時期になると、自分たちの家で巡礼者や訪問者をもてなすためにドアを開けていたと彼は振り返った。彼らはまた、苦難や飢餓、貧困にもかかわらず、巡礼者に食べ物を分け与えていた。

「今こそ、巡礼者や観光客がこれらの家をかつてのように訪問し、アッラーの家の訪問者に仕えるメッカの長年の歴史を反映した歴史的遺産に出逢うときです」とイラクは語った。