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「サウジアラビアのスタートアップに力を注ぐ」ビジョン・ファンド

グローバル企業が行き詰まりを見せている状況ではあるがビジョン・ファンドはサウジアラビアにおける雇用創出と新企業支援を推進していく。(AFP file)
グローバル企業が行き詰まりを見せている状況ではあるがビジョン・ファンドはサウジアラビアにおける雇用創出と新企業支援を推進していく。(AFP file)
28 Oct 2019 05:10:29 GMT9

世界最大のスタートアップ投資機関の最高経営責任者がアラブニュースに語ったところによると、メジャーなグローバル企業2社が行き詰まりを見せているという状況ではあるが同機関はサウジアラビアにおける雇用創出と新企業支援を推進していく。

1億ドルの資金を管理するソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ トップのラジーブ・ミスラ氏によると、ウィーワークの経営危機、ウーバーのマーケットにおける不振を受けてビジョン・ファンドはガバナンス態勢を引き締め、新規株式公開 (IPO) のペースを落とそうとしている。

ミスラ氏は、リヤドで開かれた会議「フューチャー・インベストメント・イニシアティブ」に先立つ独占インタビューの中で、アメリカに本拠を置くシェアオフィス企業ウィーワークのIPO失敗は同社にとって教訓になったと述べ、「ポートフォリオ企業の育成はもっと長い目で見なければならないこともあります」と語った。

ビジョン・ファンド の中東の主要投資機関はサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンドとアラブ首長国連邦のムバダラである。建設会社カテラやホテル事業に携わるオヨホテルなど、ソフトバンクのポートフォリオ企業のうち約14社がサウジでの事業開始、事業展開を考えている。

「ビジョン・ファンドのサウジへの投資が目指すのは経済実績以上のものです」とミスラ氏は語る。

「当社にはポートフォリオ企業のサウジ進出を集中的に支援するプログラムがあります。このプログラムを利用して会社を設立し、経済発展と雇用創出につながった例もすでに見受けられます」

ビジョン・ファンドは事業開始から2年で投資家に64億ドルのリターンをもたらした。うち29億ドルはアメリカのテクノロジー企業 エヌビディアの総利益、13億ドルはインドのeコマース企業 フリップカートの収益である。

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