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G20の会合でハーラ・アル=トュワイジリ博士が理想社会の概要を共有

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19 Nov 2020 10:11:40 GMT9
19 Nov 2020 10:11:40 GMT9

ロジエン・ベン・ガッセム

リヤド: G20首脳会合開催中の週、かつ、11月21日、22日の臨時会議開催前に、リヤドの国際メディアセンターで、女性エンパワーメントチームのリーダーであるハーラ・アル=トュワイジリ博士がメディアへの説明会を行い、自分が描く理想社会がどのようなものであるかをアラブニュースに話した。

アル=トゥワイジリ博士は、「理想的な社会とは、キャリアアップを望む女性がリーダーの地位に就くことができ、また、仕事に就いていなくても、すべての女性に平等な機会を与え、平等なサービスを提供する社会です」と述べた。

博士は、G20サウジアラビア開催期間中に取り上げられ、議論されたのは、職場でいかに女性を受け入れるかというテーマであり、これは無給の介護労働に直結するテーマであると言及した。

家族の中の中心的な介護者は女性だという考え方は無用であり、「パンデミックにあって、女性はほぼすべての介護労働、時には子供たちの勉強の世話をしながら、それでも自分のキャリアを追求しなければならない状況でした。

「これはパンデミック以前から私たちが取り組んできた問題です。そして、それこそが、たとえば、その点において国家レベルで私たちが女性支援の主導権を手にしている理由です … クルラのイニシアチブなど、子育て補助金で女性を支援しています」と彼女は話した。「女性がこのようなサービスを利用できるようにすることが女性の社会参加に結びつき、これが女性にとって必要であることへの理解につながります。」

「経済回復を実現する鍵としての女性のエンパワーメント」を議題とした円卓会議で、〈女性のための経済・社会フォーラム〉の最高責任者であるキアラ・コラザは、女性は気象変動や資金の動かし方の議論に参加できるようになることが必要だと主張した。「私たちは女性のエンパワーメントのために自分たちが存在することのない世界を作り上げたいと思っています。それは女性を必要とする世界であり、これが理論的枠組みです」と彼女は語った。

 

担当者

 

「気象変動、ビジネス、AI、医療 … 日常生活のすべての主要な問題において、世界は私たち(女性)を必要としています。」

彼女はこれが自分の伝えたいことだと述べ、科学への女性の参加を訴えた。「なぜなら、そうしなければ、適正な能力、適正な素質を備えていながら声を聞いてもらうことができないからです。」

制度の修正について、G20の女性20のシェルパを務めるサルマ・アル=ラシードは、女性には既に制度を修正する能力があると話した。「女性が平等に参加できる場合にコミュニテイ全体の誰もが向上します」と話した。

アル=トゥワイジリ博士は今年はじめにG20のサウジアラビア開催で押し進められた優先項目について話し、世界中の人の数だけ能力を最大限に活かすことに注目したと述べた。

「私たちにはG20ブリスベンの目標(2014年)に始まった一連の優先事項があります。そして、労働への参加における格差の解消です。そのすべてが、万人の機会の実現について私たちが語る時にそれを保証する計画、指針なのです。」

彼女の言葉によれば、G20サウジアラビア開催中にパンデミックが発生した時、特定の事柄について回り道をし、これまでの功績を確実に活かさなければならなかった。「このパンデミックのさなか、まさに成果を無駄にしないようにするためです。そして、成果を無駄にしないようにしたからこそ、G20ブリスベンの目標が女性の社会参加にパンデミックがどのように影響するかがわかるほど大きく進展したことに、私たちは深く感謝したのです。」

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