アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアのエネルギー省高官は12月14日(月)、ジッダ港に停泊中の石油タンカーの爆発事故は「テロ攻撃」だと述べた。
その高官によると、シンガポールに拠点を置くBW ライン号が船荷を荷揚げ中、爆発物を積載した船から攻撃を受けたという。
「ジッダの石油ターミナルに停泊していた石油輸送船が、今朝早く爆発物を積載した船に よって攻撃された」とサウジプレスエージェンシー(SPA)が同省広報担当官の報告を引用 した。
同広報担当官はその襲撃の容疑者については触れていない。
ハフニア所有のそのタンカーでは爆発による小規模の火災が発生したが、乗務員によって鎮火された。死傷者は報告されていない。
同広報担当官によると、タンカーへの攻撃後、ジッダ港の石油の荷揚げ施設には特に被害が出ていない。
「2020年12月14日の現地時間0時40分ごろ、サウジアラビアのジッダでBWライン号が荷揚げ中に外的要因から攻撃を受けた」とハフニアは声明を出している。
「同タンカーからある程度の石油が漏れている可能性はあるが、それについては確認されておらず、計器をみると現在の石油の積載量は事件前と同レベルとなっている」とハフニアは 言う。
サウジアラビアエネルギー省の関係筋は、「有害なテロ行為が極めて重要な設備を標的とした」と非難し、それはサウジアラビアとその施設のみならず、世界のエネルギー供給を標的とするものだと述べた。