



Ruba Obaid
ジッダ:モスクワを訪問中のサウジアラビアの外相、ファイサル・ビン・ファルハン王子は木曜日、イランが中東に「大混乱と破壊」を蔓延させていると非難した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との共同記者会見でファイサル王子は、イランによる地域的な「介入」を非難し、地域に住む人々を守り、恩恵を与えるためにはイランに立ち向かわなければならないと述べた。
同氏は、イラン政府の代理勢力である民兵組織がシリアの戦争を終わらせるための取り組みを妨害しており、イエメンではイランの支援を受けるフーシ派が平和の取り組みを妨害していると付け加えた。
「サウジアラビアには野心的な展望がある。それはサウジアラビアだけでなく、地域全体と地域に住む人々の発展と安定を求めており、これには安全と安定を損なう活動を止めるための協調した取り組みが必要だ」とファイサル王子は話した。
ラブロフ氏は、ロシアはイランに対するサウジアラビアの懸念を理解しており、湾岸地域の安定を望んでいると述べた。同氏は、ロシア政府は信頼を醸成する行動と共に、イランと湾岸諸国による対話を望んでいると付け加えた。
#Moscow | FM Prince @FaisalbinFarhan and FM #SergeyLavrov held a joint press conference pic.twitter.com/7SGo7Vo4HN
— Foreign Ministry 🇸🇦 (@KSAmofaEN) January 14, 2021
イランは海軍最大の軍艦を就役させ、水曜日と木曜日の2日間、オマーン湾で海上訓練を実施した。イランの国営メディアによると、巡航ミサイルが陸上部隊と艦船から発射された。
サウジアラビアの政治アナリストで国際関係の専門家のハムダン・アル・シェハリ氏は、この軍事活動は国際社会の注目を集めることを目的としていると指摘した。イランの政権は来週のワシントンでの政権交代を念頭に置いており、2015年にオバマ政権が仲介したものと同様の核開発計画に関する新たな合意への注目を促したいと考えている。イラン政府は、これが正常な国家として国際社会に復帰する助けになることを望んでいると付け加えた。
「しかし、国際社会と米国の次期政権は、イランはすでに以前の合意で得られた機会から利益を得ているため、断固としてではないにせよ、慎重にイランに対処することを余儀なくされるだろう」と同氏は述べた。
イランに対するイスラエルの懸念は、バイデン政権がこの地域でのイラン政府の活動に一層の注意を払う原因になる可能性がある。
#Moscow | FM Prince @FaisalBinFarhan held a formal discussion with FM of the Russian Federation #SergeyLavrov, during which they discussed bilateral relations and joint coordination on a number of issues of common concern pic.twitter.com/k62XIGueCT
— Foreign Ministry 🇸🇦 (@KSAmofaEN) January 14, 2021
「米国の新政権は、(核合意を撤回し、イラン政府に厳しい制裁を再び科した)トランプ政権のようにはならないだろう。しかし、オバマ政権のようにもならないだろう」とアル・シェハリ氏は述べた。
イランが国際社会の一員に復帰しようとする試みには、米国がイエメンのフーシ派をテロ組織に指定したことや、イランとアルカイダとの関係について非難したことなど、多くの障害があると同氏は付け加えた。
「これらの要素は、米国の政権がイランを正常な国として扱うことを困難にするだろう」とアル・シェハリ氏は述べた。
同氏はまた、中国やロシアの影響が拡大する中で、米国はサウジアラビアをはじめとする地域の伝統的な同盟国との戦略的な結びつきを維持することの重要性を認識していると指摘した。