
Aseel Bashraheel
ジッダ:サウジアラビアは、観光産業で5万人以上の雇用を創出することを目指し、サウジアラビアのクルージング部門を確立するための会社を立ち上げた。
パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)によって立ち上げられたサウジクルーズは、ビジョン2030改革計画の目標に沿って、観光地として国際的なクルージングの地図にサウジアラビアを載せることに取り組む。
同社は、人々が環境を維持し、天然資源を保護しながらサウジアラビアの遺産や文化を探索することを可能にするルートを開発する。
ジッダで広報の仕事をしているラヤール・アブドラさん(27)は、「パンデミックの影響で雇用率が低下しています。サウジアラビアが全く新しい経済部門を強化することに向かって努力し、雇用率を上げることにも取り組んでいるという事実には希望が持てます」と話した。
アブドラさんはまた、クルーズが国内の人々や観光客に同じように好評を博すことを期待していると述べた。
「サウジ・シーズンズからアルウラなどの観光地に至るまで、サウジアラビアが観光への投資を通じて成し遂げたすべてのことと同様に、この事業が多くの人々を惹きつけると確信しています」
他の人たちもまた、新たな産業の到来と新しい方法での休暇の過ごし方に楽観的だが、クルーズ料金が手の届かない金額になるのではと心配している。
金融アナリストのアハマド・アル・アスマリ氏はアラブニュースの取材に対し、新プロジェクトは「非常に魅力的」だが、特定の社会階級を対象としたものであれば期待はずれになると語った。
同氏は、7,000リヤル(1,866ドル)と10,000リヤルの間だったRed Sea Spiritレジャークルーズの価格を振り返った。「もしそのような価格設定であれば、国内の多くの人々はただ金銭的に手が届かないという理由で興味を持たないだろうと考えている」と同氏は付け加えた。
ジッダに拠点を置く同社の立ち上げは、非石油部門でのサウジアラビアの可能性を解き放つことに焦点を当てたPIFの2021年から2025年の戦略に沿ったものだ。
PIFとその子会社は、2025年末までに石油以外の収益を通じて国内総生産に1.2兆リヤルの貢献をすることを目標としている。
同社は、世界遺産やサウジアラビアの山や海の環境を見ることができる地理的な観光地をはじめとする歴史的・文化的遺産と同様に、サウジアラビアの観光名所を最大限に活用することを目的としている。
Red Sea Spiritは昨年8月に、ヤンブー、ラス・アビヤド、NEOM、マグナなどの観光地を巡るサウジアラビア初のレクリエーションクルーズを開始した。