



ヘブシ・アルシャンマリおよびムハンマド・イシュティアク
リヤド、イスラマバード: アラブ連合軍が金曜、サウジ南西部の都市ハミース・ムシャイトを狙ったフーシのドローン6機を迎撃して破壊した。
広報官トゥルキ・アルマリキ准将は、イランの支援する武装集団によって企まれたこの計画的・組織的な市民への攻撃は、戦争犯罪を構成すると述べた。
アシルの民間防衛総局によれば、飛んできた爆弾の破片で1人の子供と1人の市民が怪我を負った。死亡者は報告されていない。
アルマリキ准将は、連合軍が国際人道法に従い市民を保護するための措置を講じたと付け加えた。
UAEは、ハミース・ムシャイトを攻撃するこの最新のフーシの企みを非難した。同国外務省は最近の空爆について、地域の安全と安定を弱体化しようとする同武装集団の取り組みの危険な高まりと説明した。
イエメンのアフマド・アワド・ビン・ムバラク外相は、この状況が和平プロセスの妨げになると述べ、同国で続いている危機をイランの責任とした。
「イランの介入はこれまで平和に対する恐るべき障害になってきた。イランがイエメンの紛争を、イラン政権が核交渉で役立てるために活用する交渉カードに変えたからだ」と、同准将は付け加えた。
ジブチのダイヤエディーン・サイード・バマクラマ駐サウジアラビア大使は国際社会に対し、地域の安全を不安定化させるテロ行為に対して団結した態度を取るように強く求めた。
戦略分析の専門家アリ・アルバラウィ氏は、フーシによる攻撃の増加は、イエメンにおける戦争やその他の危機の終結を支援する米国政権の努力と正反対であると述べた。
「このやり方(攻撃の増大)は、イランの核ファイルに関する交渉と関係していると考える。テヘランは(米国大統領ジョー・)バイデン政権に対し、合意に復帰するための時間を長く与えたり、条件を付けさせたりしたくなく、むしろ力づくで交渉に持ち込みたいと考えている」と、同氏はアラブニュースに話した。
戦争は外交術の延長であり、イランの攻撃増加は基本的にイエメンだけに限定されないだろうと、アルバラウィ氏は付け加えた。「イランが武装集団に対し、イラクで攻撃を増加させる指示を出した徴候がある。彼らの最新の攻撃は、イラク西部のアイン・アルアサード空軍基地を標的にした」
イランはバイデン政権の力が弱く、米国内の分裂や中国との緊張関係で手一杯であると考えていると、同氏は指摘した。
「その結果、イランは強気になっており、アラブ湾における海軍の動きを妨害しようとしている。だから、ボールは今、アメリカ側にある。現実には何の効果もない声明は、イランに対し地域諸国の国内問題に干渉させる動機を与えている」と、同氏は付け加えた。
一方で、パキスタンウラマー評議会(PUC)は金曜、サウジアラビアに対するフーシの攻撃を止めさせるために、国際社会が直ちに措置を講ずること求めた。
「国連、イスラム協力機構、および安全保障理事会は、フーシ反体制派がサウジの都市やサウジアラビアの人々に繰り返し行っている攻撃に対し、直ちに措置を講じる必要がある」と、タヒル・アシュラフィPUC議長は述べた。同議長は宗教的調和と中東に関するパキスタン首相の特别顧問も務めている。
「サウジアラビアの安全、安定、平和は全イスラム教徒にとって大切なこと」と同議長はアラブニュースに語り、国際組織が「攻撃者に対する積極的な役割を果たす」べきであると付け加えた。