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サウジアラビア、女性のための会計士育成プログラムを始動

マージド・ビン・アブドラ・アル・カサビー博士.(SPA)
マージド・ビン・アブドラ・アル・カサビー博士.(SPA)
プログラムはこの専門職を向上するにあたっての女性の役割を強化し、ビジョン2030の目標達成に役立つことでしょう。(SPA)
プログラムはこの専門職を向上するにあたっての女性の役割を強化し、ビジョン2030の目標達成に役立つことでしょう。(SPA)
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09 Mar 2021 01:03:01 GMT9
09 Mar 2021 01:03:01 GMT9
  • アル・カサビー大臣は、このイニシアチブがビジョン2030の目標達成に貢献するだろうと述べている

ヘブシ・アル・シャマリ

リヤド:会計士業への参入をサウジ女性に促すプログラムが月曜、サウジのマージド・ビン・アブドラ・アル・カサビー商業大臣によって始動した。

このプログラムを編成するのは、「Saudi Organization for Certified Public Accountants(公認会計士のためのサウジ組織:SOCPA)」だ。立ち上げイベントには、人材管理及び社会発展担当大臣のアハメド・アル・ラジ氏も出席した。

会計士業を「あらゆる企業のバックボーン」として説明したアル・カサビー大臣は、この業界が国家経済に「役立つもの」であると述べた。

プログラムには、研修、資格認定、起業活動や雇用の流れが組み込まれている。これは、女性に権限を付与し、国家経済への彼女らの関与を高めようとするサウジ政府の取り組みの一環だ。
「現代の女性たちは、あらゆる分野で成功しようという強い意志や決断力、熱意を持っています。それは、正確さと分析、活力を要する会計で特に言えることです。サウジ女性にはこれら全ての資質が備わっています。」アル・カサビー大臣は語った。

「プログラムは、この専門職を向上するにあたっての女性の役割を強化し、ビジョン2030の目標達成に役立つことでしょう。」
大臣は、王国にはSOCPA公認の女性会計士が140名存在すると述べた。また、会計を学ぶ学生ら1万人以上がプログラムとイニシアチブから恩恵を受けるのを支援するため、SOCPAがサウジの大学と協力関係を結んだことを付け加えた。

SOCPA事務総長のアハメド・アル・マガミス氏はアラブニュースに対し、サウジ国民の専門職として会計士業を推進するのに役立てるため、同組織が民間セクターと複数の契約を結んだことを告げた。

SOCPAは2022年までに、2万件の監査及び会計職の空きを埋めることを目指している、と彼は述べた。

新しい女性のための会計士育成プログラムも、サウジの会計士数を増やし、会計や監査へのより良いアクセスを経済セクターが得られるようにするイニシアチブとして倍増することになる、と彼は付け加えた。

「プログラムは、サウジ女性のスキルを開発し、彼女たちがSOCPAの協議会や委員会へ参加できるようにすることを目指しています。」アル・マガミス氏は述べた。

SOCPAはまた、中小企業を支援するセンターの設立に向けて動いている。女性のためのプログラムには、ボランティアクラブや会計リーダーシップ、エンパワメントプラットフォームや女性評議会など、いくつかのイニシアチブが盛り込まれている、と彼は述べた。

Future Women Society(未来の女性協会)議長を務めるグライバ・アル・トワイハ博士は、女性登用の推進や、女性たちの仕事の成功を支援することが、将来の経済成長のために必要であると述べた。
「ビジョン2030は、発展プロセスにおける女性の重要な役割を認めています。そして活気ある社会を創るために、より多くの女性の参加を呼びかけているのです。」と博士は述べた。

国内で、そして国際的にも女性の統合的な経済価値を高めていくというFuture Women Society(未来の女性協会)のミッションに沿い、同協会は最近、Saudi Financials Association(サウジ金融組合:SFA)との契約を締結した、とアル・トワイハ博士は述べた。

「協会が目指すのは、女性のキャリアと仕事のスキルを可能にし、発展させ、力づけることです。SFAは金融及び会計業界に対する国民の認識を高め、また、金融と会計に特化した専門家集団を国内で育成することに貢献しています。」と、彼女は付け加えた。
アル・トワイハ博士は、SFAとの覚書には意識向上キャンペーンを組織し、実行するにあたって共同で取り組むための条項が含まれている、と語った。

その一環として2つの組織は、会計及び金融の分野に関心がある女性のための研修プログラムを設計することになる。

公認会計士のラザン・アル・セハイバニ氏は、女性は生来会計に向いている、と述べた。彼女自身は、活動的な社会の一員になり、国家経済の構築に貢献できる能力があったためにこの職業を選択した、とアル・セハイバニ氏は語った。

より多くの女性会計士の参入がこの分野のためになるだろう、と彼女は補足し、そして会計業界の未来を「前途有望」であると称えた。

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