
ラワン・ラドワン
ジェッダ:この数週間でサウジアラビアの新型コロナウイルス感染症による重症者数が増加し、関係当局が市民に対し感染拡大抑制措置の遵守を呼び掛ける事態となっている。
4日(日)の記者会見で内務省報道官タラル・アル・シャルフーブ中佐は「1日当たり感染者数の不運な上昇」の原因は「予防措置の遵守に緩みがあった人々」にあると述べた。また中佐は、「措置の遵守を怠るたびに感染者数の恐ろしい上昇につながる」と続けた。
アル・シャルフーブ中佐は、関係当局と連携する現場検査官らが引き続き警戒にあたり、必要に応じて罰金や閉鎖命令を出すことになると警告した。
中佐は、隔離措置を破った感染者は最大SR200,000($53,000)の罰金および最大2年の懲役のいずれかまたは両方が課されるおそれがあると改めて注意喚起した。
また、ソーシャルメディアで新型コロナウイルス感染症に関する誤った情報を広めた者はSR10万~100万の罰金および1年以上5年以下の懲役のいずれかまたは両方の対象となる。
先週は27,083件の違反事例が報告され、うち32パーセントはリヤド地域であった。
記者会見で、保健省報道官のモハメッド・アル・アブド・アル・アリー博士は、王国中の集中治療室(ICU)に入院中の患者は約800人にわたると述べた。
博士は「当局ではこの2日間における1日当たり感染者数の急増に気づき、これらのほとんどが…リヤド、ジェッダ、東部州で報告されたものであった。本日記録している数字は昨年報告されたものと同数だ」と続けた。
「数字が跳ね上がりより厳しい措置が必要となったときのことを我々は皆、痛切に覚えている。我々はまた昨年のシナリオを繰り返し、昨年の感染者数のピークに到達するのか?」
アル・アブド・アル・アリー博士は、ルールを守ることの大切さについて改めて市民に注意喚起した。「コロナ禍においては多くの人が犠牲になり、非常につらい瞬間があった。感染拡大を制御するための厳しい措置や手順など、取り組むべきことはまだある」と博士は語った。「再び犠牲を生むことは避けたい」
保健省のTawakkalnaアプリの最新の更新について博士は、3つのアイコンでユーザーの免疫状況が表示されると述べた。すなわち免疫あり(ユーザーは2回とも接種済み)、回復免疫(新型コロナウイルス感染症から回復したがワクチンは未接種)、1回目接種完了、の3つである。
新型コロナワクチンはサウジ全国で約500万人に投与され、日曜現在1日当たり124,158回という接種ペースとなっている。現在、人口の14.3パーセント以上が接種を受けている。
4日には673人の新規感染者が報告され、合計感染者数は392,682人となった。
現感染者数は6,169人で、うち782人がICUに収容されている。回復患者数は379,816人となり、うち504人が過去24時間で新規に回復した患者で、これによりサウジの回復率は96.7パーセントに微増した。新たに7人の死亡者が報告され、合計死亡者数は6,697人となった。過去24時間で51,414件のPCR検査が実施され、合計検査件数は1530万件となった。