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イスラム世界は、サウジ皇太子とパキスタン首相の会談という「良いニュース」を待っている

2019年6月1日、メッカで会談するサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とパキスタンのイムラン・カーン首相。(SPA/資料写真)
2019年6月1日、メッカで会談するサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とパキスタンのイムラン・カーン首相。(SPA/資料写真)
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07 May 2021 05:05:07 GMT9
07 May 2021 05:05:07 GMT9

モハメド・アル・キナーニ

ジェッダ:サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子とパキスタンのイムラン・カーン首相の会談後にコミュニケが発表されることになっており、イスラム世界全体にとっての「良いニュース」になることが期待されている。

パキスタン・ウルマー協会のHafiz Tahir Mahmood Ashrafi会長は、カーン首相は7日にジェッダに到着し、ウムラを行い、マディーナの「預言者モスク」を訪問する予定だと述べた。

「首相はその後、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子、二聖モスクのイマーム、イスラム協力機構(OIC)の事務局長、イスラム世界連盟(MWL)の事務総長など、サウジの政府高官や学者と会談する予定だ」とAshrafi氏は述べた。

サウジ皇太子の招待によるイムラン・カーン氏の公式訪問に先立ち、Ashrafi氏は5日にパキスタン総領事館で開かれた記者会見で話をしていた。

Ashrafi氏はパキスタンの中東特別代表でもある。

「会談後に強力な最終コミュニケが発表されるだろう。それは両国の国民だけでなく、イスラム世界全体にとっての吉報となるだろう」と同氏は述べた。

Ashrafi氏は、皇太子が招待してくれたことに対し、感謝の意を表した。

神聖な、ラマダンの最後の10日間にカーン氏はサウジアラビアを訪問する。

「このようなタイミングで大物が同席する。パキスタンは核戦力を持つイスラム世界最大の軍力だ。サウジアラビアには、この世界で生きる上で最も重要なもの —二聖モスクがあるメッカとメディナがある。サウジアラビアは『神の館』と『預言者モスク』の母国だ」とAshrafi氏は付け加えた。

両国はいくつかの条約や協定に署名する予定であり、その中で最も重要なのは、「サウジ・グリーン・イニシアティブ」「グリーン・ミドル・イースト・イニシアティブ」、そしてカーン氏が2018年10月に開始した「クリーン・グリーン・パキスタン・プロジェクト」に焦点を当てることだ、と同氏は指摘した。

パキスタンの上級閣僚がカーン首相に同行する予定であり、そのうちの何人かは既に到着している、と同氏は述べた。

「今回の訪問は最初でも最後でもない。魂と肉体を伴ったサウジアラビアとパキスタンの過去の訪問の継続である」

サウジアラビアとパキスタンの関係は、外交関係でも政治的関係でもない、と同氏は述べる。「我々は、尊敬、愛、兄弟愛、そしてイスラム教信仰を共有する関係にある 」とAshrafi氏は述べ、「パキスタン軍の参謀総長が数カ月前に言ったように、サウジアラビアの治安、安定性、そして指導者は、不可侵である」と付け加えた。

「パキスタン人はサウード家を愛している。二聖モスクのために奉仕する人たちを心から尊敬している。我々は実際に、彼らと強いつながりがあることを誇りに思っている」

アラビア語で話していたAshrafi氏は、核保有国であるパキスタンが、貿易、経済、文化、観光、宗教など、あらゆるレベルでサウジアラビアと協力していることを指摘した。

「あるメディアの記者から、サウジアラビアとパキスタンの間に論争や意見の相違があるか、と聞かれた。私は、魂と肉体とが意見が合わないことはないと答えた。私は全ての友と敵にもう一度言いたい……パキスタンとサウジアラビアは、魂と肉体の関係にある」とAshrafi氏は語った。

穏健な宗教としてのイスラム教について話す中で、Ashrafi氏(パキスタンやイスラム世界全体からテロ、過激主義、宗派間暴力を根絶するために尽力し、OICのユニバーサル賞を受賞)は、パキスタンとサウジアラビアには、テロ、過激主義、扇動(fitnah)に対抗する明確な計画があると述べた。

「イスラム教は尊敬と兄弟愛の宗教だ。皇太子のビジョンは、この点に関して非常に明確だ。イスラムの名を、テロや極端な目的のために使うことは、誰も認めない。今回の訪問は、イスラム教はテロや過激主義と関係がないことを再確認するチャンスだ」と同氏は話した。

今回の訪問で、カーン首相はOICの事務局長やMWLの事務総長と、イスラム恐怖症や預言者の尊重について話し合う予定だ、と Ashrafi氏は述べた。

同氏は、イスラマバードの中心部に建設予定のサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王モスクに関して、サルマン国王に感謝の意を表した。

「我々にはファイサル国王モスクがあり、両国が宗教的に強くつながっていることを反映している」と同氏は述べた。

サルマン国王モスクは、「サウジとパキスタンの友好関係を示す、もう一つの記念碑となり、両国の関係は一層の進展を遂げるだろう」と同氏は付け加えた。

カーン氏の政治コミュニケーション補佐官であるShahbaz Gill博士は、両国の関係には紹介も再確認も必要ないと述べた。

カーン氏の訪問は、「地域情勢を考えると非常に重要だ。だが最も重要なのは、イスラム恐怖症と、我々が敬愛する預言者ムハンマド(彼に平安あれ)に対する冒とくの問題に関してだ」とGill氏は述べた。

今回の訪問は、「カーン首相の環境に対するビジョンと理解、サウジ皇太子の環境に対する情熱という点でも重要だ」と同氏は付け加えた。

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