
アミーラ・アビド
ジェッダ:サウジアラビア人と在住外国人は、サウジ観光庁のサマープログラムで紹介されている目的地に旅行できるようになったことを喜んでいる。
6月24日に始まったこのプログラムは、約500種類の観光体験と王国内の11の目的地を網羅しており、9月まで実施予定となっている。
バングラデシュ出身のヤスミン・モヒディンさんは旅行好きなため、このプログラムを楽しみにしている。
「新型コロナ以前にサウジ・シーズンズのイベントが開催された時は、あらゆるプログラムを楽しみました。でも、残念ながら翌年は世界的なパンデミックとなってしまい、サウジ・シーズンズは開催されませんでした。今回のプログラムは、もっと大規模で活気のあるものになればいいと思っています。でも、リヤド、アル・ウラー、タブークなどは暑くて楽しめないと思います」。
「ターイフやアルバーハなど、夏でも過ごしやすい場所であれば、観光客が観光地と雰囲気の両方を楽しめるので、人気が出ると思います。サウジ・シーズンズのような内容であれば参加したいです」。
「Our Summer, Our Mood」キャンペーンは、国内外の旅行者を対象としている。
ジェッダ、ウムルジ、キング・アブドラ経済都市では、観光客むけに海開きがおこなわれる。
ターイフ、アルバーハ、アスィールなどの山岳地帯では、スリル満点のアクティビティが提供される。また、タブーク、アル・ウラー、リヤド、アル・アハサーといった数千年の歴史がある地区では、遺産マニアや愛好家にとって忘れられない体験が楽しめる。
在住外国人のファハド・ナシームさん(32才)は、政府が地元の観光促進のためにこの取り組みを行うことを喜んでいる。
「以前は、これらの場所に旅行したくてもホテルやアクティビティの種類が少なかったのですが、今は政府が観光を推進しているため、こういった場所がどんどん面白くなることを期待しています」。
中には、再び旅行が楽しめるようになったことを単純に喜ぶ人々も見られる。
23才のサウジアラビア人の学生であるアムナ・ハリドさんは「安全な環境が保証されている限り、とても楽しみなプログラムです。今年の大学生活はストレスだらけだったので、アル・ウラーやターイフのような場所に行きたいです。当局が時間をかけて世界的な観光地にしようと努力していることを知っているので、もっと楽しみです」と述べた。
プログラム詳細は、サウジ官公庁のウェブサイトまたはサウジ官公庁のアプリから確認できる。
このプログラムは、サウジアラビア王国の「ビジョン2030」に沿ったもので、観光地の開発、投資機会の提供、地元の人々のための恒久的・季節的な雇用創出、社会的・経済的発展への貢献を目的としている。また、こうした取り組みにより、有名観光地としてのサウジアラビアの地位が確固たるものになる。
このプログラムは、今年のホリデークルーズ・シーズンに向け、2隻目の豪華客船がジェッダから運航開始することを受けたものだ。
「シーニック・エクリプス」号は、最大228名の乗客を乗せ、7月17日から12月9日までの間、ジェッダから出港する。目的地はサウジアラビアのヤンブー、ヨルダンのアカバ、ルクソールの遺跡に近いエジプトのポートガリブマリーナなどだ。