
ラワン・ラドワン
ジェッダ:天体現象の1つが今月、王国南部の夜空を輝かせようとしている。宇宙愛好家たちが待ち望む特別なショーはもうすぐだ。
南部や南西部に住む人々は、8月19日に水星と火星の最接近の1つを観測できるだろう。日没直後、肉眼や双眼鏡で確認することができる。最後の天体接近が起こったのは、2019年6月18日だった。
新型コロナウイルスによるパンデミックのおかげで、天文現象に対する関心が高まってきている。ロックダウン下で暮らす人々が、新しい関心事を見つけているのだ。
天文学会や天文学者、天体写真家たちも、惑星系、星団、流星群、月のクローズアップやその他、天体や天文現象の動画と画像を公開するためにソーシャルメディアの力を利用している。
「パンデミックの孤立から、自分の安全地帯や普段の領域を超えようという気持ちになりました。ロックダウン中に、新しいテーマや関心事に触れようと思ったのです」と、リヤドの民間労働者であるファハダ・アル・タウェーリ氏は述べた。「ロックダウン期間中ジェッダにいる家族と、時間がたっぷりありました。そんな中で一番上の息子と仲間意識を育て、共通の関心を天文学に見つけることができました。」
米国で育った彼女には、星々について疑問に思いながら天文学の本をスクロールし、図書館で過ごした懐かしい思い出がある。その好奇心は、彼女の中にずっと残っていた。
「9歳の息子のカリードも、好奇心が強い子です。月の影の側面をなぜ見ることができないのか、いつも訊ねるのです。『トランスフォーマーズ』の映画を観ている間に気になったことのようで、私たちはすぐ、答えを探しに行きました。そうする間に、仲間意識が育ったのです。」
彼女が利用する数多くの宇宙関連アプリの一つによれば、惑星の接近はリヤドからは眼に見えない。そのため今週ジェッダに滞在している間に、この天文現象を目にするため息子とビーチへ向かうようにする、と彼女は語った。
ジェッダの公務員、ザーラ・ジャミール氏は、姪たちや甥たちと同じように出かける計画をしていた。
この夏、新型コロナウイルスの状況が改善するまで家族の旅行が延期となり、親からNASAのキッズクラブを教えられたことをきかっけに子供たちの関心が大きくなった、と彼女は語った。
「私の関心は子供たちを通して高まりました」と、彼女はアラブニュースへ述べた。「ドキュメンタリーを観て、子供たちは惑星の絵を描きました。一番大きな子は、冥王星や他の小惑星を描くことさえしました。」
いくつかのニュースレターや雑誌に登録した彼女は、市内で天体接近を眺めることができるということを知った。
「夜空にどの惑星を見つけることができるのか、分かるようになりました。天体接近を観るための双眼鏡は持っていませんが、肉眼で観ても素晴らしい体験になると思います。」