ヘブシ・アル・シャマリ
リヤド:「サルマン国王の時代における女性の地位向上と発展的役割」と題する今度のエンパワーメント会議で、複数の政府系・民間系部門を代表する60人の参加者が、社会におけるサウジ女性の役割が改革でどのように強化されてきたかを検証する。
この会議は11月23日火曜日にイマーム・モハマド・イブン・サウド・イスラム大学(IMSIU)で開催される。この会議はファダ・ビント・ファラ・アル・ヒスレーン王女の後援を受けており、サルマン国王の時代の立法改革がどのように女性の地位向上に寄与し、サウジビジョン2030の目標達成における女性の役割を強化してきたかに光を当てることを狙いとしている。
会議は3日間に渡って開催され、様々な分野のサウジ女性の地位向上、女性の地位向上の促進における現代メディアの役割、特にサウジアラビアの大学での社会の発展のための女性の注目度の上昇などをサポートしている政府のプロジェクトとイニシアティブにも光が当てられる。
他にも、サウジアラビアの市民権提供がどのように女性と家族に力を与え、教育や研修への女性の参加を促してきたか、そのことがどのように女性が社会でより重要かつ影響力のある役割を果たすための準備となるか、などがテーマとなる。
イマーム・モハマド・イブン・サウド・イスラム大学(IMSIU)の女子学生問題の副学部長を務めるノーフ・ビント・アブドル・アーリ・アル・アジミ博士は、ここ数年サウジ王国ではあらゆる部門でサウジ女性のリーダー的役割の拡大が見られると語った。「以前は制限された役職に就いていた女性がリーダー的地位を担うようになり、その能力を示すようになったのです」同博士はアラブニュースにそう語った。
アル・アジミ博士は同大学の副学長でもあり、この会議の組織委員会の委員長も務めている。博士は、女性の役割の重要性に投資することは持続可能な発展の実現に寄与することになる、と強調した。ビジョン2030の戦略の1つは、女性幹部向けの研修やリーダーシップ指導を通して、リーダー的地位の女性枠を増加することである。
「この大学では戦略プラン2025に従って、女性が創造的かつ革新的に働けるようにすることを模索しています」アル・アジミ博士はそう語った。「女性は意思決定に参加するべきです。リーダー的地位を担うことに関して男性と平等な機会を創出することに加えて、現代的な専門教育、奨学金制度、研修について研究する必要があります」
同大学の情報・コミュニケーション学部副学部長であり、この会議のメディア委員会の委員長であるヌワイル・アル・シャマリ博士は、大学内の女性の地位向上の指標に過去3年間で質的飛躍が見られると語った。この指標はムハンマド・ビン・サルマン皇太子の指揮の下、ビジョン2030の目標実現のためのサルマン国王の指導に沿ったものとなっている。
アル・シャマリ博士はアラブニュースに、同大学は大学教育における女性の地位向上に関する9つの主要な指標で大きな飛躍を遂げたと語った。中でも最重要なのはリーダー的地位の増加であり、同大学では120の学術団体が学内における不可欠で新しいリーダー的地位を占めるようになった。
それに加え、意思決定プロセス、戦略立案、学内委員会への女性の学術的参加が急増している。質の高い研修プログラムの実施が増加しており、全職員を対象とするものが3,000を超えている。そこではメディア、医療、薬学における女子学生向けの新たな専門分野の導入に加えて、女性リーダーに資格を与えるプログラムなどが行われている。女子学生向けの大学院プログラムも拡充された。47の新プログラムを導入することで女性奨学生の割合が増加し、学業を継続できるようになった。
この会議の組織委員会の副委員長を務めるナスリン・アル・サヤリ博士は、同大学は女性の地位向上プランを通し、リヤドの名高い学問的・文化的ランドマークとなっている「キング・アブドゥラー女子学生都市(King Abdullah City for Female Students)」の開発に努めてきたと語った。