アメーラ・アビド
ジェッダ:サウジアラビアでは官民の支援と奨励により女性サイバーセキュリティ専門家が増えており、来年に開催予定のフォーラムでいっそうの増加が見込まれる。
3月1日と2日にリヤドで女性サイバーセキュリティフォーラムが開催され、この分野の専門家、学者、研究者が参加する。
このフォーラムは、女性の社会進出、女性への支援と奨励、女性の能力開発、交流、サイバーセキュリティ分野でのキャリアと指導的立場への就任に向けた国家サイバーセキュリティ庁の取り組みの一環として実施される。
フォーラムでは、サイバーセキュリティ分野の代表例となる女性の現状を取り上げ、この領域の国家的な能力の構築に向けた取り組みについても検討する。
サウジアラビアで女性は大学卒業生の5割以上を占め、王国の国家資産として社会経済的な発展に重要な役割を果たす可能性を秘める。
大学を卒業したばかりのサイバーセキュリティアナリストであるジュード・アルタリ氏は、この分野に誰もがアクセスしやすいようにすれば、より多くの女性が関心を抱き、入ってくることになるとアラブニュースに語った。
サイバーセキュリティはこの数年に人気が高まった比較的新しい分野で、アルタリ氏は自身の道のりを振り返って述べた。「女性のためのトレーニングキャンプがあることを知って喜びました。多くの女性が関心を抱いていて、しかもこの分野で優秀であることがわかり、驚きました」
アルタリ氏は、オンラインで得られた支援は貴重で有益なものだったとも述べた。
「オンラインで利用できるリソースも役立ちました。サイバーセキュリティの大きなコミュニティがあり、とても助けてもらえます。解決策や一つ一つ手順を追った説明もあり、それぞれの人にとって役に立つでしょう。そうしたことから、女性コミュニティやサイバーセキュリティコミュニティ全体がとても急速に進歩しているように感じています」
このフォーラムでは、サイバーセキュリティ分野への女性進出の強化、適格性を得るための教育とトレーニングの機会の紹介、専門能力や指導者能力の開発を通じた能力向上も目指している。