
当法案が成立すると、サウジアラビアの国旗、標章、国歌を悪用した場合に取り締まりの対象となる
ヘブシ・アル・シャマリ
リヤド:サウジアラビア諮問評議会が1日に承認した法案が成立すると、今後サウジアラビアの国旗、標章、国歌を悪用した場合、規制の対象となる。
諮問評議会軍事・安全保障委員会の委員長であるアリ・M・アル・アシリ少将はアラブニュースに対し、提出された改正案は、サウジアラビアの国旗、標章、国歌の悪用に関する複数の規制を一元化する目的で取りまとめられたと語った。
同委員会は「国旗や標章、国歌の使用法を明確に規定した」とアル・アシリ委員長は伝えた。
委員長はまた、改正案の制度が力点を置いているのは「国旗を、特に改ざんと軽視されることから保護する」ことだという。
改正案は今後、内閣の承認を受ける運びとなっている。
内務省と専門家局を中心に、複数の機関が同改正案の規制を実施すると見込まれている。
サウジアラビアの国旗法の成立は1973年にさかのぼるが、王室の標章や国歌に関する法律はまだ存在しない。
「命令や指導、指示のみがあったのです」とアル・アシリ委員長は述べた。
同委員長によると、当改正案は「遵奉に関して明確な法的基準を定め、将来起こりうる修正案についての具体的な枠組みを確保する形で、国歌に関する立法上の空白を埋める」ことに資するものだという。
改正案はまた、その使用法に関する明確な法的枠組みを設けており、国旗の保護機能も強化されるものとなっている。
改正案は諮問評議会のサード・アル・オタイビ議員により提出された。オタイビ氏によると、同法案は国旗と標章、国歌の重要性に関する認識を高め、知識を深めることを目指しているという。
同改正案はまた、「違反や軽視行為を犯した犯人の責任を追及して罰し、国家の標章を、商標や商業目的、あるいは法案に明記されている内容以外の目的で使用するといった社会的慣行にも対応する」ことで、国家の標章を保護するものとなっている。
アル・オタイビ議員はアル・アラビーヤに対し、改正案は国旗、国歌、標章に関して明確な定義を規定していると述べた。
改正案はまた、国旗の使用法や形状、大きさについての民間部門に対する規制も概説している。