• このドキュメンタリーは、この国の女性たちのエンパワメント分野で成し遂げた功績を紹介し、女性たちの生活の向上や労働市場への参入にそれらがどのような影響を及ぼしたかを描いている

タレック・アル・タカフィ

メッカ：新たなドキュメンタリー作品が、サウジアラビア女性たちの成功物語にスポットを当てている。女性たちは、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子のリーダーシップの下で可能となった、女性のエンパワメント、機会、野心などについて語っている。

メディア省が公開する作品『アラ・ハデン・サワ』は、サウジアラビアの主要都市や地方に住む女性たちを取り上げている。

作品では、女性たちがエンパワメントに至るまでの道のりを詳細に明かし、自分たちが現在手にする機会への喜びを表している。どのように夢や野心を実現させたか、女性にも権利が与えられて以降、社会生活がどのように変化したかを語っている。

この作品のコンテンツプロデューサーを務めたワード・アリフさんは、社会のさまざまな分野にいる女性たちを丁寧に選び出し、女性に権利を与えるという決定が、多くの女性たちの生活にどのような変化をもたらしたか、日常生活のほんの些細な部分に至るまでを、彼女たちに考察してもらったという。

このドキュメンタリーの目的のひとつは、見る人が出演者たちに寄り添い、彼女たちの苦難、悲痛、喜び、誇り、幸福感を実感しながら、最終的にインスパイアされるというこれまでにない映像を提供することだという。

ドキュメンタリー作品『アラ・ハデン・サワ』のコンテンツプロデューサーを務めたワード・アリフさん。

そうした変化が、彼女たちの生活をより安全で安定したものにし、目的や夢への実現を可能にさせたのだとアリフさんは述べた。

彼女はアラブニュースに次のように語った。「このドキュメンタリーは、メディア省の政府コミュニケーションセンターによるクヌーズ・イニシアチブの指揮下で制作されたのですが、この作品の目的のひとつは、見る人が出演者たちに寄り添い、彼女たちの苦悩、悲痛、喜び、誇り、幸福感を実感しつつ、最終的にはインスパイアされるような、これまでにない映像を提供することです。ヒロインたちは正直に、奥深く、透明性をもって語り、（サウジアラビアの）ビジョン計画が自分たちの生活に与えたインパクトについて、そしてそれがサウジ女性の地位向上にどのように貢献したかを説明しています」

作品に登場する女性たちのひとりであるナダ・アルビジリ博士は、この作品は人生でさまざまな困難に直面してきた女性たちのストーリーを紹介し、この国の改革が彼女たちの生活に与えた変化を描くことで、ビジョン2030、諸々の改革、エンパワメントが、女性とその家族の生活に与えた目に見える影響について明らかにすることを目的としていると語った。

ドキュメンタリーに登場する女性たちは非常に感動的で、見る者は、サウジ女性の強さ、忍耐、向上心に驚くことだろうと彼女は付け加えた。

「ある女性は、娘7人と息子1人をひとりで育てていました。移動手段がないなどさまざまな困難に直面しますが、彼女が単独で家計を支えていました。エンパワメント政策の後、彼女は自分の事業を立ち上げたのです。本当に驚くべきことです」と彼女はアラブニュースに語った。「他にも、地方の荒れた土地で暮らし、都会には出たこともないという女性について、その大きな野心に驚くことでしょう。彼女が自宅を、どこからでも訪れることのできる観光地へと変えたのには、圧倒されると思います」

サラ・アルマルキさんは、このドキュメンタリーに出演することができて光栄だと語る。

「一流の制作チームとの素晴らしい体験でした。このドキュメンタリーは、この国の女性たちのエンパワメント分野で成し遂げた功績を紹介し、女性たちの生活の向上や、さまざまな重要な分野の労働市場への参入に、それらがどのような影響を及ぼしたかを描いています。この国の発展で、女性たちがいかに積極的なパートナーとなったかを明らかにしています」

このドキュメンタリーは、サウジアラビアのさまざまな地域から女性を選出しているという点で、特に優れていると彼女は言う。「私は今回出演することによって、自分の住む場所から、大好きなこの国の最果ての国境の山の上から、女性たちに届けたいと常に思っていたメッセージを伝えることができたと思っています。すべての女性たちに、意志と決意があれば不可能はないと言っておきます。どんな困難が降りかかっても、それを乗り越えるのだという執念が、それを可能にしてくれます」

「現在私は、ドキュメンタリーでも紹介されているように、観光、特に農村観光の分野で自分のプロジェクトを完成させるために取り組んでいます。私たちにメッセージを伝える機会を与えてくださった方々には、心から感謝します」

このドキュメンタリーを指揮したアブドル・ラフマン・ハッサン・サンドクジ監督は、アラブニュースに次のように語った。「賢明な指導者たちの支援の下で、何千というサウジアラビア女性たちの成功物語があり、私たちはその数例を紹介しました。私たちは女性たちが、現在手にしている機会について語る場を提供したかったのです。今回のドキュメンタリー制作を終えて私は今、この国が、賢明な政府とサウジ女性の多大な努力とで、約束された素晴らしい未来に向かって進んでいるのだと確信しています。

どれだけ素晴らしいストーリーをドキュメントに収めようと努めても、サウジ女性の真のイメージを十分に伝え切ることはできません。サウジ女性の成功、苦闘、忍耐、努力、勤勉のストーリーをどれだけ検索して見ても、語られるべきストーリーは確実にまだまだあることでしょう。日々、サウジ女性の大きな野心には驚嘆しています。この親愛なる国家の発展に対する女性たちの貢献に、私たちは増々幸せを感じる毎日です。

このドキュメンタリーからひとつ学ぶとすれば、サウジ女性の辞書には『不可能』の文字がないことでしょう。どんなに困難な状況でも、彼女たちは決意をもって走り続け、やる気を失うことがありません。目標に到達するまで何度でもトライします。この作品の奥にあるメッセージは、女性の野心と自由を強く支持する、この国の賢明な指導者たちの偉大なエンパワメントの下に私たちは生きているのだということを、すべてのサウジ女性に知って欲しいということです。機会は、女性たちがそれを利用してどんな夢でも実現に向けてそれをつかめるように、用意されているのだと示したかったのです。

今回のドキュメンタリーを通して、 この貴重な部門に、そしてその黄金時代に光を当てる作業に、少しでも携わることができて幸せに思っています。制作チームは素晴らしく、調和とやる気に溢れていました。我々は、アブドゥラー・アル・マグロス氏とアブドゥラー・アル・アフマリ氏率いるクヌーズ・イニシアチブの支援により、今回の成果の一翼を担うことができました」