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イタリアのルイジ・ディマイオ外相、サウジアラビアの社会改革を称賛し、支援の用意があると発言

イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
イタリアのルイジ・ディマイオ外相。(AFP)
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26 Jun 2022 02:06:30 GMT9
26 Jun 2022 02:06:30 GMT9
  • 共にG20加盟国である両国は、「持続可能かつ包括的な力強い成長のための協力と連帯という同じ精神」のもとで活動を継続することを約束している
  • ディマイオ外相はサウジのモハメド・アル・ジャダーン財務相と第12回サウジアラビア・イタリア合同委員会の共同議長を務める予定

フランチェスコ・ボンガラ

ローマ:イタリアのルイジ・ディマイオ外相は、日曜日のサウジアラビア訪問に先立ち、両国の歴史的関係を強固にすることの重要性を強調した。

同外相がアラブニュースに独占的に語ったところでは、両政府は完全に足並みを揃えており、包括的かつ長期的な関係の基礎を提供する共通の利害と戦略的優先事項を共有している。

同外相はリヤド滞在中に、両国関係のいくつかの面とそれらを強化する方法を再検討し、相互の関心事である地域的・国際的問題について議論する予定だ。

同外相によると、イタリアは今年、両国の国交樹立90周年を記念した祝賀行事を開催する予定だという。イタリアは最初にサウジアラビアの地位を承認した国の一つだ。


イタリアのルイジ・ディマイオ外相と会談するサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下(左)。リヤド。(AFPファイル写真)

同外相は「イタリアは1930年代初頭にサウジアラビア王国と最初に国交を樹立した国の一つであり、2022年は両国の長年の友好にとって非常に重要な記念すべき年だ」と述べた。

 月曜日には、ディマイオ外相はサウジのモハメド・アル・ジャダーン財務相と第12回サウジアラビア・イタリア合同委員会の共同議長を務め、両国の機関や企業がさらなるパートナーシップを築くために集まるサウジアラビア・イタリア投資フォーラムにも出席する予定だ。

「当時、イタリアとサウジアラビアは戦略的対話を開始することを決定した。私の訪問の目的は、新たな協力・提携分野を探ることで両国の長年の関係を強固にすることだ。私がモハメド・アル・ジャダーン財務相と共に議長を務める月曜日の第12回合同委員会では、特にこの目標に重点を置く」

サウジのモハメド・アル・ジャダーン財務相。(AFP)

「投資フォーラムに参加するイタリアのハイテク企業は、特に持続可能性とエネルギー転換の分野において、経済の多角化というサウジアラビアの目標に貢献できるだろう」と同外相は続けた。

両国の関係はさらなる政治的・経済的・文化的発展に向けられてきた。サウジアラビアにとってイタリアは歴史的に主要な貿易相手国の一つであるため、その関係は健全な協力に根ざしている。

イタリアは、サウジアラビアとの長く確立された関係を持つ多くの国と同様に、友好関係の発展・維持を目的とした共通のビジョンを持っている。

ディマイオ外相は、「特に女性の地位向上に関して、大きな社会的発展」を実現しているサウジのリーダーシップを称賛し、イタリアは「サウジアラビアが改革をさらに進めるために必要とするあらゆる支援を提供する用意がある」と付け加えた。

35才の同外相は、イタリアの政界において最も著名な人物の一人と考えられている。

同外相は先週、議会内グループ「未来に向けてともにに(IpF)」を設立した。これは、同外相が政治的キャリアを開始した党である、イタリアのコメディアンのベッペ・グリッロ氏が設立したポピュリスト政党「五つ星運動」から分離したグループだ。この新グループはマリオ・ドラギ首相の連立政権を支持する見込みだ。

ディマイオ外相は、イタリアとサウジアラビアは「深い歴史的関係」を共有していると指摘し、「壮大なアル・ウラー遺跡を幸運にも訪れることができた」2021年1月の前回訪問に続いてサウジアラビアを再訪できたことを「嬉しく思う」と述べた。

また、両国の協力は政治・文化・科学・技術での連携や各部門の提携など、「あらゆる分野で長年かけて成長してきた」と述べた。

サウジ外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子を迎えるイタリアのルイジ・ディマイオ外相(右)。2021年6月、ローマ。(SPAファイル写真)

さらに、「インフラ、新技術、スマートエコノミー、観光、グリーン転換などの分野で、両国の協力をさらに強化できることを期待している」と続けた。

2021年の両国間の貿易額は86億ドルを超え、前年比32.9%増となった。サウジアラビアにとってイタリアは7位の商品供給国で、イタリアへの商品供給に関してはサウジアラビアは21位だ。イタリアの原油輸入量の約9%をサウジアラビアが提供している。

国際貿易統計に関する世界大手のデータ可視化ツールである経済複雑性観測所によると、2020年のサウジアラビアからイタリアへの輸出額は31億8000万ドルで、原油(17億ドル)、精油(9億3100万ドル)、エチレンポリマー(9790万ドル)が上位を占めた。

過去25年間のイタリアからサウジアラビアへの輸出は年率3.31%で伸びており、1995年の16億7000万ドルから2020年には37億7000万ドルに増加している。

イタリアとドイツが5月に、EUがロシアに科している制裁の文書に違反することなくロシアの原油と天然ガスの輸入を継続できるように企業がルーブル口座を開設することを承認したため、サウジアラビアでの公式会議においては原油と天然ガスの供給が議題に上がるだろう。

ディマイオ外相は「それでも改善の余地は常にある。原油・天然ガス部門における協力強化を期待している」と述べた。

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、イタリアはロシア産原油の輸入を2023年までに停止することでEU加盟国と合意した。ドラギ首相はこの動きを「完全な成功」と呼んだ。

ディマイオ外相は、「(サウジアラビアは)イタリアにとって中東・湾岸地域の安定のための重要なパートナーだ。したがって、地域の主要な問題に関する対話を非常に重視している」と付け加えた。

「より広い地中海地域が、人々や経済の間に実りある相乗効果を確立することができる、機会に富んだ地域であることを確信している。イタリアはこのコミットメントをサウジアラビアと共有しており、両国はその共通の目標に向けて協力する用意がある」

G20加盟国であるサウジアラビアは、2021年のG20議長国を務めたイタリアに、 議長国移行の証として名誉小槌を手渡した。また、両国が共にG20トロイカのメンバーであることから、ディマイオ外相は、持続可能かつ包括的な力強い成長のための協力と連帯という同じ精神のもとで活動を継続し「世界的な課題に対する協調的な対応の考案」へ貢献するという両国のコミットメントの役割を強調した。

協力の問題に関しては、「今回の合同委員会と投資フォーラムへの私の参加は、従来の部門と新たな部門における協力を強化することでこの記念すべき年を祝うという我々の決意を改めて示すものだ」と述べた。

「実現すべき事が多く残っているが、イタリアはサウジアラビアが改革をさらに進めるために必要とするあらゆる支援を提供する用意がある。その精神のもとで、私が共同議長を務める6月27日のサウジアラビア・イタリア投資フォーラムが成功を収め、新たな産業・貿易パートナーシップを育むきっかけとなることを確信している」

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